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テーマ:沖縄の暮らしあれこれ(551)
カテゴリ:沖縄だより
私たち夫婦の仲人でもある 屋良さんを 「父ちゃん」と呼ぶことは ごく自然だったし あとに続くJr.は これまたごく当たり前に 「じいちゃん」(笑 と呼んでいました でも 父ちゃんは 私たちだけの父ちゃんじゃなくて きっと みんなの父ちゃんだったよね・・・ 一緒に 沖縄のあちこちに演奏旅行にも出かけたなぁ どんな場所でも どんなにピアノがボロッちくても ひとたび 父ちゃんが奏で始めると そこには柔らかな南の風が吹いているような 心地よさがあって・・ ふた月前 入院先のホスピスを尋ねたとき もう 思うように動かなくなってきた自分の指を見つめながら 父ちゃんは ポロッと言いました 人差し指だけでも ピアノは弾けるよ 両手の指10本分の気持ちを 2本の指で伝えることは できる 指は10本揃ってなくても 弾けるさぁ すごいよ 父ちゃんは・・ まいったな ・・ あのとき この言葉を伝えられた私は 父ちゃんから でっかい宿題を出されたような そんな気がしました 朝の空を眺めるのが 今 とっても好きなの 今度 撮った写真を持ってくるから 父ちゃん 見てね・・・ 病院で約束したのに 果たせなかったことが 今は とても心残りです だから 父ちゃん これからは ときどきは 隣りにすわって いっしょに 空を ながめてね 合掌 ....................................................................................................................................................................... ■ さよなら父ちゃん ~ 追悼 屋良文雄 ~ ■ → ひとつ前の日記へ おはこびいただき ありがとうございます みなさまからいただいた あたたかい言葉 ひとつひとつが 心を潤してくれる水のように 感じられました ほんとうに ありがとうございます 私たちの 結婚式の日 仲人をしてくれた父ちゃんの目は 涙いっぱいでした 父ちゃんが泣いているのを見たのは 後にも先にも あの時だけだったかも・・・ あのときの父ちゃんの涙を 忘れなければ 私たち夫婦は これからも きっとうまくやっていけるはず そして お通夜の夜・・・ 父ちゃんの寝顔は とっても穏やかで優しくて 「ちょっと疲れたから 昼寝しとこうねぇ」 って感じでした 父ちゃんは これからもずっとこんな感じで そばにいてくれるような 気がします お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010.04.17 16:27:54
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