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つれづれ

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2009年04月14日
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カテゴリ:
4月11日と12日 「尖」という若い日本画家さんのグループ展を
京都市立美術館で 拝見しました

「尖」・・・ http://senten.exblog.jp/


趣味のお人形で知り合った 日本画家でいらっしゃるお友達が
今回 招待作家さんとして 大きな絵を展示されていて
その方ご自身にお会いすることと
その方の絵を拝見することと
その方の 連れてこられた かわいいお人形に会うことを目的に
私は 京都に向かいました


画家のお友達は ショートカットの似合う
繊細で優しそうな でも キリッと一本筋の通った
とても素敵な方でした


絵を文字だけで説明するのは ちょっと私にはできかねる事ですが
書かずにいられない気持ち・・・

その方の絵は なんともやわらかくて
透明感があって 生命力に満ち溢れて 素晴らしい絵でした

ワンちゃんの散歩の途中
あぜ道に張った氷が
草の周りから溶けているのをご覧になって
それを忠実に引き伸ばし 人の背丈より高い大きな絵に描ききられた
そんな絵です

私は 色についても 絵についても 専門的な知識は何もありませんが
純粋に 素晴らしいと感じました

雪の白を基調に 一見モノクロかと思えるとても抑えた緑や青を使われいて
近付いて見ると 視野一杯に広がる不思議な世界が
離れて眺めると 私も見たことのあるような 
雪の積もった日の地面の風景に変わっていく。。。

何度も何度も 長い時間飽きずに眺めさせていただきました

最初に描かれたという 絵は 同じモチーフで
もう少しカラフル
朝一番に見たら きっと一日中爽やかな気持ちでいられそうな
草の緑が 何とも印象的な 冬の太陽のほの暖かい日差しを感じられるような
モノクロ調の大きな絵とは一味違う 
これまた 素晴らしい絵画でした


日本画というと 静かで 
水墨画とか南画とか 
いわゆる 屏風とか掛け軸のイメージを持っていたのですが
展示された絵は どれも個性に溢れ
力強く
油絵かと思えるようなタッチのもの
華やかな色に溢れたもの
写実的なもの
心の世界を描いた抽象的なもの と実に様々で
目が覚めたような思いでした


力強く伸びていく 木の絵がありました
チラッと見ただけでは 何が描いてあるのかわからないような黒い絵
でも ちょっと目をこらすと
それが 複雑にからみあった 木の幹と枝の絵であることがわかります
言葉にできない 生命の不思議を感じさせます

この絵も 枝一本だけを省略して 
後は忠実に二本の木が絡み合う姿を写し取ったものだそうです


そして 印象的だったのが畳の絵
近付いてよく目を凝らしても 畳が展示してあるのかと思うほど
忠実に畳を描いた絵には 本当に驚きました

一つは4畳半の原型となった畳の配置で
ヘリも立派な白地に黒いひし形の模様のある 上等なお座敷の畳

もう一つは 画家さんの自室の畳
長くテレビを置いた場所は 日に当たらず 新しいままの青い畳の色
後は ちょっと汚れていたり ささくれ立っていたりが 実に見事に表現されています
畳のヘリも 赤紫のような よく見る色合いそのもので
その上で生活できそうな そんな絵でした


でも その画家さんは 私とお友達が並んでいると
「お母さんですか!?」ですってぇ~
次の日も もう一人のお友達と並んでいたら
「あっ お母さんですか?

「心は二十歳です」と答えたら
「あっ それはきついです失敗」って・・・

もう少しお年を召して 女心がわかるようになると
きっと すごく立派な画家さんになられることでしょう


墨で描いた絵に 薄い和紙を重ねて
なんとも柔らかい影を描き出された画家さんもおられました

子供の頃 病気になって学校を休んで寝ていると
閉めきった障子に あの絵そっくりに やわらかく木の陰が写っていました
昼間 じっと障子に写る影をみているなんて
子供の頃には 風邪をひいて学校を休んだ時ぐらいしかありません
時々 コトっと音がするだけの静かな昼間
熱のある体で じっと障子を眺めていた日が時々あったことを
そんな静かな世界があったことを
あの絵が 思い出させてくれました


大きな色見本のような絵もありました
そこに線一本で 多くの人が描かれています
繰り返される 戦争 
犠牲になる人
そんな絵のあちこちに ふっくらと かわいい白い坊やが 
苦しむ人を見上げたり 見降ろしたりして 無邪気な姿で立っています
その坊やは 作家さんの感じられる 人間の本質
生まれたままの 汚れていない 人の心の本質なんだそうです


紅柄を濃くしたような不思議な色合いの絵が 会場に入ると一番に目に入ってきます
尼崎の赤い空に 白く浮かび上がる 芥子の花の群生
風に散る 枯れた薄い白い花びら
作家さんの感じる「あの世」の姿だそうです


その向かいには
なんとも明るい 花の絵がありました
綺麗に大人しくかかれているのではなく
天に向かって 上昇していくような 大きな花々
赤だったり黄だったり 緑だったり


私には 芥子の花の群生は肉体の死の世界
そして 天に向かう明るい花々は 魂が死後に向かう世界のように感じられました


他にも多くの絵があって
どれも皆とても印象的で 素晴らしい絵ばかりでした

今回は 作家さんかが直接絵について説明されるのをお聞きすることができました
一見 心象風景かと思われる絵が 実は忠実な写実画であるのを知り驚きでしたが
あえて心を描かず 写実に徹することから心が見えてくるのかもしれないという
お友達の言葉は とても納得できました


絵をご覧になっていない方には とてもわかりにくい文でごめんなさい
でも でも でも 本当に素敵な時を過ごさせていただいて
とても感動したので 書かずにはいられませんでした


何かを作り出すことって 本当に本当に素晴らしいと思いました


























 











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最終更新日  2009年04月15日 23時09分24秒
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