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「とく子さん」という新しいポットがうちにやってきた。
お得だというので、さっそく「とく子さんモード」にしてみる。 そしたら、とく子さんは昨日一日で我が家のポット使用状況を記憶してくれて、今朝7時ごろ、おもむろに湯沸しを始めた。 おお、なんだか家事を手伝ってくれる家族が増えたみたい、とあったかい気分に浸っていたのもつかの間、昼食後にお茶を飲もうとしてポットを見てみると、「まほうびんモード」になっていて、温度が50度ぐらいに下がってしまっている。あのさあ、とく子さあ、昨日はわたし一日外出してたわけよ、でも今日はうちにいるんだから、昼食後にお茶ぐらい飲みたいわけよ、それぐらい判断できないわけ。一気に下がる、とく子の評価。いや、「とく子モード」を解除すればいいんだけど。せっかくだし、面白いから、しばらくとく子に任せてみます。 金曜日は、ウォルドルフ幼稚園で教える美術教師である、ドイツ人講師をまねいて行われた、シュタイナー初心者向けのにじみ絵と彫塑のワークショップに夫婦で参加(旦那が休みだったので「行く?」と聞いたら、内容もよく知らずついてきた)。 託児つきだったので、しめじはおもちゃいっぱいの幼児室で預かってもらう。ずっとご機嫌で遊んでくれていたようで、今回もとっても助かった。 にじみ絵、面白かったなあ。話には聞けども、やはり体験してみないとわからないものだね。 与えられた特定の形を目指して色を塗っていくのではなく、色彩とその特性をひとつひとつ丁寧に感じつつ色を塗り、重ねていき、その結果として、形が自然と生まれてくる様子を目撃する。 それはまさに「色を体験する」ということ。物に輪郭を与える青、青と重なることで水の特性を表現する緑、中心から広がる欲求を持つ黄色、そしてバランスよく置かれることにより、生命体を生み出すオレンジ。 ひとつひとつの色に、体が浸されていくのを感じた。頭で考えるいつもの癖が抜けて、魂レベルで色を体験できたような感じ。 思えば、小中高と一貫して「優等生」で大人の要求に敏感だった私は、いつも大人に与えられた課題をまっとうすること、誰か他人に与えられた形を埋めることばかり考えてきたような気がする。 こんな風に絵を描けたのは始めてかも。参加して、よかった。 午後の彫塑コースも楽しかった。人間の骨格・筋肉・臓器のような、有機的なフォームを生み出そうと、手の感覚を頼りに右脳フル回転で奮闘した。 あんなに手を使ったのは久しぶり。 最後に粘土が魚に変容したのだけど(もちろん、最初から「魚をつくります」とは教えてもらわない)、旦那のつくった魚は人食い魚のように攻撃的な感じで、すごく面白かった。私のは当然、優雅な感じ。 というわけで金曜日は、色に浸ったり、手の感覚をとぎすませたりで、唇が乾燥するほど集中するというあのなつかしい感覚も思い出させてもらった。また機会があれば参加したいな。 げ、今頃とく子がなんか湯を沸かしてる。せっかくだから、お茶にします。こういうの(とく子に促されてのお茶タイム)もありかもね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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