オーチンの日記　in うちなー

ベリーダンスのレッスン日。
先生に、「あなたはボーイッシュな体格（要するに胸がない）だから、
もう一人産んでもうちょっと骨盤を広げられたら、カーヴィーになって
より衣装姿や踊りにハクがつくわよ～」などと言われる。
ほんまか。

先生曰く、一人だけの出産じゃたりない。
二人子どもを出産したあとの骨盤具合が、
一番フェミニンでいい感じなんだそうで。
(先生自身は、一人のお子様の母。
以上の理由でもう一人生むらしい）
まあ、それってその人の元々の骨盤具合によっても大きく異なるような気がするけど…。

その言葉の正確さはじっくり検証したいので置いておき、
フラやベリーなどの踊りをやっていると、
体型の美に関する価値観てほんとさまざまで、
だからこそ人生面白い、と思ってしまう。

お腹がベルトに乗ったりしてる体型を好むのって
一部のかなりマニアな趣味の人なんだろうな…
と思っていたが、最近は、私もその好みがわかるようになってきている。

先生のベリーダンスを見ているとわかる。
もともと、先生もどちらかというと骨盤が狭く男性的な体型らしいけど、
あえてお腹の肉は多めにキープしている。
それが、踊るたびにぷるんぷるん揺れるのがたまらなくセクシー。
普通なら嫌われる一方の存在であるお肉(脂肪）、
それをこんなにも愛らしく女性的に見せる魅惑の踊り、ベリー。
バレリーナ体型の人がベリーを踊っても魅力的に見えないかもね！
逆も然り。面白い。

「産後のセルフケア教室」では、体型の話などをかなり詳しくする。
そのときにどうしても（口に出して言わないまでも）
「みなさま、こういう体型を目指しましょうね、
お腹が平らでお尻がきゅっと上を向いていて、そして脚はまっすぐで！！」
みたいなトーンになってしまいがちだが、
最近はそのアプローチの仕方もかなり慎重にしている。

みんな同じ体型を目指しましょう、と呼びかけているように誤解されたくないから。
私が望むことは、そういうことではないということに気づいたので。

むしろ、まずはみなが自分の身体を愛し、その骨格・特質を理解した上で、
実現可能な理想像に向かって、嬉々として（これポイント）日々努力する、
というか、自分の身体大好きなので、ついしてしまう、
という状態が、望ましく健全な状態だと思うのです。

みなが同じような体型になるなんて、味気ないしつまらない。
まあ、ありえないんだけど。
ありえるとしたら、激やせしたときぐらい？
ガリガリになると、とりあえずみんな同じ体型にはなるよね。

顔や性格が違うように、体型も人それぞれ、全然違う。
その違いを思うと、とてつもなく人間が愛おしくなります。
お前何様だって感じですが。
みな違うからこそ、この世が潤うのよね。

画一的にみんながみんな「ナイスボディ」を目指すのではなく、
身体の特性の違いを互いに愛で（めで）るような社会になれば、
えらくピースフルな世界になるような気がします。

自分とは違う個性に対して、
それはそれとして寛容に受け止められるようになるには、
やはり自分が、自分に対して深い愛と自信を持っていないと無理。

だからまずは、自分の今の身体を少しでも愛し、
自然にいたわってあげたくなるような
そんなきっかけ作りとなる場を提供していきたいと思う。

肩甲骨はこんなに動くんだーとか、
骨盤てこんなに自分で動かせるようになるんだ、とか
そういうのを少しずつ知ることによって、
けなげな自分の身体を愛する「スイッチ」が入ればいいな。

そしてまあ、プリケツや平らなお腹をお好みの場合は、
こういう作り方ですよ、とお教えする。
あとは各自の選択で。
エアロビ体型、バレリーナ体型、ベリーダンサー体型、
フラ体型、スイマー体型、武術体型…、etc.
いろいろあるよね。
おばさん体型を目指す人は、
あまり意識しないでも自然に、年とともに達成できる。
ただし、いろいろつらいこともあるので、
そのリスクを考慮した上で。

ただし、Ｏ脚や猫背はまあどう見ても美しくないかな。
その人の生き方が立ち現れているという点で、
いかなる体型も個性があり、それゆえ美しい、という見方もできるけど。