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カテゴリ:子どもの育ち
ひきつづき風邪だけど、寝込むほどでもないっていうことで、
昼間は家での仕事、夜は、男女共同参画センターが主催する、子育て支援を考える勉強会へ。 夜間だったけど、託児つき講座だったため、しめじも大喜びで子ども室で遊んでくれてました。 講師は、「沖縄の子育て情報 うぃず」の代表の田仲由紀子さん。 ご自身がコンピューターメーカーでSEとして14年間勤務し、 その間、仕事と子育ての両立で苦しんだ経験を活かし、 退職後、うぃずを設立されたそうです(レジュメより)。 本当に必要とされている子育て支援とは何か?とテーマに、 日本だけでなく各国の子育てデータを元に、今の日本の子育て支援に欠けているものや、もっと充実していかなくてはならないものは何か、を探る内容となりました。 全体を通して、田仲さんが一番強調していらしたのは、 子育てにおける「地域」の重要性。 子どもを産み育てやすい社会にするためにも、「地域力」を向上させる必要がある、とおっしゃっていました。 よくフランスの例をあげて、女性の社会進出が進めば、それだけ出生率もあがると言われているが、他の数カ国のデータを参照すると、必ずしもそれは普遍性のある法則とはいえない。 もちろん女性がより自立してどんどん社会に出て行くことは大事だし、共働き夫婦が子育てしやすい社会づくりは必須だが、それだけでは「地域力」は育たない。 共働きだと(現代だと専業主婦でも事情はほとんど一緒だと思うけど)、朝から晩まで家を出ているわけで、近所づきあいというものが少なくなってくる。 そこで、地域につながる方法として、地域での「ボランティア活動」がとても、有効。 ただし、本当に朝から晩まで働き通しという環境では、ボランティア活動に十分な時間・体力をさくことができない。 企業で、「ボランティア休暇」を取れるような仕組み、社員のそういった活動を積極的に評価していく仕組みづくりもしていかなくてはならないのではないか。 で、面白かったのが、スクールゾーンの話。 田仲さんのお子さんの学校の話なんですが、スクールゾーンの「旗持ち当番」っていますよね。 あれを、「仕事があってできません」っていう保護者、すごく多いんだそうです。 そうなると、危ない58号線を子どもたちが渡って通学しているというのに、 旗持ち当番は誰もいない、っていう日も出てくるそうです。 そんなとき、すぐ近くのガソリンスタンドの社員のお兄さんが、旗持ちしてくれていたのを見かけた田仲さん。 小学校の保護者なのかなーと思って声をかけたら、違ったんだそうです。 その人の子どもは、別の小学校に通っていて、自分の子どもの学校の旗持ち当番はできない。 でも、出社してしばらくたったこの時間帯なら、バイトの子たちに少し仕事を任せて、近くのスクールゾーンの旗持ち当番はできるから、ボランティアで旗持ちしてくれていたんだそう。ええ話や。 自分の地域の旗持ち当番ができない代わりに、会社の地域の旗持ち当番をして、その地域の子どもたちの安全を少しでも守る役割を果たす。 田仲さんは「これだ!」と思ったんだそう。 自分の住んでいる地域で活動できないのであれば、自分が働いている地域で、何か「地域力」を高めるための活動をすればいい。 みんながそうしていけば、すべての地域はカバーされるわけで、「地域力」の低下とともに不安視されている子どもの安全の強化や、犯罪防止などの効果も得られるはず。 企業も巻き込んで、そういう仕組みづくりに取り組んでいかなくてはならない時期にきているのではないか。 などという、お話をしてくださいました。 他にも、沖縄は子育てしやすいところだといわれているけど、ほんとはそうでもないという事情など、いろいろ地域特性まじえて知ることができて、面白かった。 那覇市で活躍している子育て支援界隈の方々(企業・NPOなど)にもお会いできて、とても有意義な時間になりました。 託児されてるしめじを迎えに行くと、「帰りたくない」といって号泣。実にエンジョイできたようでよかったです・・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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