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「産後は人にゆだねることを学ぶ時期」
なんてことを言い始めたのは、 きっとマドレボニータ代表の吉岡マコ先生が初めてだろうし、 私も最初にそれを聞いたときは「にゃるほど」と目からウロコが落ちたものだった。 で、今は自分のクラスでも生徒さんにそういうことを伝えている。 が、「委ねる」って、なかなか簡単なことじゃないのよね。 一度、あることをある人に委ねることを決めたなら、 あとは、 どんなに自分のやりかたのほうが優れているように思っても口出しはせず、 相手のやり方を見守っていかなくてはならない。 たとえば、 夫に育休をとってもらっている私のケースでいうと、 「あー、せっかく晴れてるのにまだ洗濯機まわしてないよこの人は・・・ 洗濯物の量も多いんだし、朝一番に洗濯したほうがいいのになあ」 (私の心のつぶやき@正午前) とか、 「きっとこの人は子供との夕飯のことばかり考えて、 明日の朝ごはんのことはまったく考えてないのだろうなー、 たぶんパンもコーンフレークも切れているはずだし、 朝からご飯と味噌汁なんて出すわけないしなー」 (私の心のつぶやき@入院時の面会中) とか、 「なんで夜の間に食器あらっておかないんだろう。 朝に洗ってから朝ごはんの用意するのって大変だろうに。」 (私の心のつぶやき@深夜授乳の際に食器てんこもりの台所を目にして) とか、 しょーもないサンプルばかりなんだけど、 今回の育休中、こういう状況で、 先回りして夫に下手に口出ししないように気をつけた。 するとそのうち、 保育園に送りにいく前に洗濯機を回していくようになった。 朝食なんて、今の時代コンビニで買えるんだから、 そういう状況(朝飯ねぇー!)っていうのを一度経験してみるのもいい。 翌日からちゃんと用意するようになるだろう。 食器だって、 翌朝大変なのは私じゃなくて夫だ。 それが大変と思ったら、夫もその晩のうちに洗う習慣を身につけるだろう。 なんせ一回きりじゃなくて 長期間、家事をお願いするわけだから 相手が自分にとってやりやすい方法を開拓していくのを待つほうがいい。 これは予想外にきつい作業で 途中で「あ~自分でやったほうが早いよほんまに!」 と一気に動いてしまいそうになるんだけど、 その要求にじっと耐えてみることも必要。 すると、 表面上は良きアドバイスを与えてるつもりで、 相手の行動をコントロールしようとしていた自分に気づく。 自分の安心するやりかた、 自分の「古き良き」家事のルーティンでやってほしいという思いで。 (が、そのやり方は別にたいして優れてもいないのだが) そうして先回りしてあれこれと口出ししてしまうと、 相手の経験の芽(とやる気)をつんでしまうんだよね。 これって子育てにも通じるポイントで、 子育ての究極の目的は 「親から自立して、自分の好きな生き方を選ぶための基礎的な力をつけさせること」 だと私は思っているのだけど、 日常生活では、ついついそんなことを忘れて 「なんでも手出しして助けてあげること」こそベストと思ってしまいがち。 本当は、その子が自分で考える力、 自力で生活する力を養わせる場をファシリテートするほうが、 親業としてはずっと大事なのだけど。 って、夫は子どもかよ!?って話になるが。 いや、夫は子どもではぜんぜんなく、 家事に関してはいままでは精通してなかっただけ。 もともと男の人ってのは機能的にものごとを考えるのが上手なので 実際、いまやうちの台所は以前よりずっと整理整頓され、 機能的に使えるようになっている。 妻がいろいろ口出しして 今までの自分のやり方を一方的に押し付けまくってたら 夫も家事を楽しめなくなって こんな台所改造も行われなかったに違いない。 (逆に私が家事とかダメ女だったことがよかったのかも。 下手なこだわりがなくて) まあ要するに、例は超地味だけど、 いったん「ゆだねる」ということを決めたら 相手のやり方を尊重することが大事という話です。 相手との関係の中で、 自分の言いたいことを我慢して耐えろといいたいわけではぜんぜんない。 こうしてほしくない、こうしてほしい、これはいやだ、 という要求をしっかり伝えることは大事で、 でもこれはまた別の問題。 ☆☆☆ よしもとばななの新刊「まぼろしハワイ」!! 今読んでます。 泣けるじょー。 (感想こんだけかい!)詳しくはまた今度、気が向けば…。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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