ワン！ワン！ワン！ ワン！ワン！ワン！
ワン！ワン！ワン！ ワン！ワン！ワン！

なにやら外でずっとワンコが吠えている。
ずっと吠え続けている。

ワン！ワン！ワン！ ワン！ワン！ワン！
ワン！ワン！ワン！ ワン！ワン！ワン！


何かあったのかな？と外を見てみる。

となりのコンビニの前。
柴犬がガードレールに括られている。
吠えているのはこのコだ。
店内に向って一心に吠えている。

コンビニの前はちょうど信号がある横断歩道。
人通りも結構多いし立ち止まる人も多い。
みんな「どうしたんだ？」という顔でその柴犬を見ていく。

ようやく事態がのみこめた。
柴犬はなかなかコンビニから出てこないご主人さまに向って、
「早く来てよ～。」と訴えているのだ。



お散歩の途中、またはお散歩を兼ねて外出した際に、
わんちゃんをお店の前の「何か」に繋いで店内に入るという
シーンは最近よく見かける。

これ自体が悪いことだとは決っして思っていない。

でもずっと吠え続けているわんちゃんを
そのままにしておくのは、どうなんだろう？

「ご主人さま」にとっては、かわいいわが子。
でも、全ての人がわんちゃん大好きとは限らない。



できればＤＯＮ太は全ての人に愛されて欲しいと思う。
でもそれはきっと夢に違いない。

だからこそ、せめて犬ギライな人にＤＯＮ太が不快な思いをさせてしまわないよう、
ボクが気をつけてやらなきゃいけなんだな。

わんちゃんに罪はないんだから。