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言葉の散歩路

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2012年11月06日
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君いない時間だけが確実に過ぎてゆくのそれが悲しい



お悔やみのコメントありがとうございます。まだちゃんとお返事できませんが嬉しく受け取りました。ふとカレンダーを見れば、ほんの一週間を過ぎたばかり。その間にあったことはちゃんと覚えていますが、父がいた日はまだ昨日のことのようで、その間にした葬儀などのことが現実でないような、不思議な感覚です。それでも、それまでただの物置状態だったリビングの隣の和室に、僅かな間だけ焚いていたお線香の香りが消えずに残っていて、それを嗅ぐ度にその間の出来事が確かな現実だったのだと思い知らされて辛いです。事務的なことをこなしていくために病院へ書類申請に行かなくてはならないのですが、どうしても足を向ける気持ちになれずズルズルと時間が過ぎていきます。結局死因は肺癌ということになりましたが、父に余命宣告をするべきだったんじゃないか、やっておきたかったことがあるんじゃないか、そして、亡くなる前日にわたしが担当医にお願いした点滴が‥それが、引き金だったんじゃないか‥わたしにそんな権限があったのか‥それをしなければ今日、今もまだ生きていたんじゃないのか‥。考えてもどうしようもないことだと知ってはいますが、少しでも一人になるとそればかりが浮かんできてどうしようもなくなります。周りからは優しい労わりの言葉ばかりをかけられますが、後悔だらけのわたしには、それが”違う、そうじゃない。”と思えて余計苦しくなります。亡くなる少し前、父が入院なんてするんじゃなかったと言った時に「じゃあ、帰る?」と言ったわたしに言った「今更遅い」という言葉が、わたしのした選択すべて間違っていたと、そんな風に思えるのです。今更考えても仕方ないんですけれどね。きっと誰もがわたしのせいじゃないと言ってくれるでしょうし、たとえそれが引き金だったとしても今更どうすることもできませんね。本当に”死ぬほど”弱っていたんだということがわたしにはわかっていなかったのかもしれません。少しでも楽になれば‥そう思ってしたことですが、辛そうな父を見ているのが辛かっただけなのかもしれません。元気になろうとしていた父に詫びるばかりですが本当に今更、です。こんなことをこんなところに書くべきではないのでしょうけれど‥考えるつもりがなくても気がつくと父のことを考えているわたしです。


父の入院で人に会ったり外へ出る機会が増え、徐々に明るさを取り戻してきた長女は、昨日から2時間ほどですが学校へ行き始めました。教室ではない部屋で入試を目的とした勉強を始めました。父も最後まで長女のことを心配していて病室に通う長女が勉強するきっかけになるように本の話をしたり、幾つかのへんやつくりを紙に書いてそれぞれの部首を使う漢字を書いて、わざと「じーちゃんはこれしか思いつかないから続きを書いてくれ」と言って長女に漢字の勉強をさせたりしていました。長女の書いた漢字を見て字が物凄く上手だ、凄いなと大げさなくらい褒めて長女を喜ばせてすっかりその気にさせていました。そのやり取りが長女はとても楽しそうでした。もう亡くなる直前のことでしたけれど。だからどうか見守っていてほしい‥心からそう願っています。長女のこれから先を考えると希望のかけらもないような気がしていましたが、よく笑うようになった長女を見ていると思います。父がくれた未来だと。それから長女を心配してくれる色んな人の力も。わたし一人では長女に笑顔をあげることはできなかったな‥と、一人の無力さと感謝を感じています。







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最終更新日  2012年11月07日 02時18分13秒
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