●福岡で支援級を受け持っておられる先生とのお話(2009.12/07:14:00-17:00)
●2回目の相談でした(1回目の相談の後に、既に学校でどんぐりを実施されていました)ので、先生自身が生徒を通して体験された「どんぐり倶楽部」の「良質の算数文章問題」効果に驚かれていましたが、普通です。これまでは、人間の認識形態を無視した取り組みを行き当たりばったりに試していただけですので、「何かができるようになった=進歩した」という根本的な勘違いの連続だっただけです。御自身で体験したことで一歩進まれたようです。子供達に携わる誰かの参考になると思いますので、今日受けとったメールを掲載しておきます。
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>○○です。本日はお忙しい中、私のためにわざわざお時間を作って頂き、誠にありがとうございました。宮本武蔵の五輪書に「打とあたると云うこと」についての話があります。「打つ」というのは、どのような打ち方にせよ、心にきめて、確実に打つことで、「あたる」というのは、ただぶつかったというほどのもので、どんなに強く当たって、敵がたちまち死ぬほどであっても、あたりはあたりだという話です。私はこの「打つ」という感覚がずっと欲しくて仕方がありませんでした。まぐれあたりでは、いつか倒されるのは目に見えているからです。今まではこの「打つ」ことができず、とりあえず振り回して「あて」にいっていました。(あたってもいませんでしたが。)今回、子供たちの文章題の取り組みにおける変化と、先生のお話で「打つ」というものは何なのかを、心の中で掴むことができたと思っております。明日からの指導では「あてる」ではなく「打つ」ということに自信をもって臨んでいけそうです。また困りごとがあった時には、先生にご相談することがあると思いますが、その際にはどうぞよろしくお願いいたします。
<返信>
「どんぐり倶楽部」の糸山です。
●私は剣道をします(していました)が、剣道をするには2つの集中力を要します。察知力と納得力です。察知力とは全方位レーダーのような静かな心で対象の全体を常に感じながら自分のすべきことを推し量る力です。納得力とは、相手の状態を見極めて自分が動くべきタイミングを瞬時に、感情の納得とともに決めて間髪入れずに、毎瞬間ごとにイメージしていた言動をまよわず実行する力です。...私はこのことを中2の時に意識しました。剣道からは様々なことを学びましたし、私の考え方は中学の時から殆ど変わっていません。先生の、具体的な実践を楽しみにしています。子供達をよろしくお願いします。
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※先日は、北海道の先生から下記のメールも頂いています。これらのことからも、表面的な学習能力や成績などには関係なく、人間本来の学習方法に沿った教育(どんぐり方式)が全てを解決するのだということが具体的に読みとれます。こちらの学校では全校で取り組んでいらっしゃいます。
<支援に関する部分のみ抜粋>
6年生の特別支援児童にも、どんぐりプリントを活用し、問題文の音読に取り組んだところ、算数的な思考力だけではなく、視覚イメージがはっきりし、後に問題文の音読(わからない漢字も)もスラスラと読めるようになり、なによりも本人がびっくりしていました。考えるってどういうことか?ということを体験させることができるので、学習遅滞の子 にもゆっくり機能面で向上を図ることができるように思いました。本当に万能で優れた 教材だと日々大発見があります。
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※全く同じ教材が難関中学受験にも効果を発揮するんですよ。<正-反-合>は可能なんです。「どんぐり」ならね。
http://www.newleaf.jp/mkc/academy.html
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※集中できない(と言われている)子には、是非「秘密基地学習」をお勧めします。