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*新しい学校...理想的な学校...のように見える学校がニョキニョキ出てきそうな時代ですので、そろそろ総括を書いておきます。参考になれば幸いです。
●下記はすべてシュタイナー学校に在学中のお子様をお持ちの保護者からの相談メールです。 アメリカ、オランダ、ドイツ、イタリア、日本…どんぐり倶楽部が予測したと通りの現象が起こっています。 ●シュタイナーに限らず、教育方法の全面的な改革をできないままに、感情保護のみを前面に掲げている学校やサークルは同じ道をたどります。どんぐり式学習方法をプラスするだけで、その欠点(ただし、致命的な欠点になること)を回避できます。是非、ご利用下さい。理論を知れば、自分たちのサークル内で危険回避ができます。どんぐり倶楽部に入る必要などありません。...というよち、入るとか入らないとか自体がないのがどんぐり倶楽部なんです。 【アメリカのシュタイナー】 >糸山先生、はじめまして。子供を海外でシュタイナー校に通わせているものです。 長男が生まれて日本に里帰り中にシュタイナーに出会い読んだ本もを書いた先生方多数が、家から近いシュタイナー教師養成大学 に行かれていたことから運命を感じ、それ以来シュタイナー教育を信頼してきました。 しかし、昨年一年生になった次男の担任が、今まで想定もしてこなかったほどひどく(クラスをまとめられず常にうるさく、うるさいので自分は授業中に耳栓をしている)、この担任と8年は無理と、別のシュタイナー校へ2人とも転校させましたが、そこの担任(71歳のお婆ちゃん)は自分のイメージを気にするがために、シュタイナー校なのに他の生徒とうちの次男を比べ、「なぜできない?」など、びっくりする発言があり、長男を元の学校に戻し、次男はホームスクールにしています。 自分が突然教える立場になったため、いろいろと調べ学んでいくうちに、どうして長男がなかなか英語が読めるようにならないか(目の問題があるのもわかったのでセラピー中ですが、ドイツ語の学習法をそのまま英語に適応したため、phonicsを意識せずに、見てそのまま発音できるわけではない英語は読めるようにはなれない。読める子達は、実は学校外で学んでいる)、算数も4年生になると、結局公文のように、テストで30問ぐらいを一気に毎日のようにやらせる(長男はそれがストレスでできる問題もしない、間違える)、お手伝いに学校でのFarm Standに入っている8年生がお釣りの計算ができない、という衝撃的な事実が見えてきました。 また、高学年に日本人の知り合いがいたため、本当の情報も入ってきて、クラスでもトップクラスだった子も、希望大学には入れなかったこと、外の高校へ行った子は、今大変な思いで勉強してることなど、自分の子供には経験させたくないと思う事が増えてきました。長男はかなり公立と比較して学力が劣っていると感じるので、今すぐに転校は難しいかとも思いますが、中学は公立に行かせた方がいいのかと考えています。次男は来年もホームスクールになる可能性が高いので、私が全部見れるという利点があるので、ホームページにあったどんぐり問題を訳してやらせはじめました。これから、問題集を買って、本格的にやらせるところです。よろしくお願いいたします。 *シュタイナーに関する記事の紹介* >先生、実はこちらのブログ、読ませていただいて納得して今に至りました。ただ、私自身、未だに日本のシュタイナー系の先生たちに支えられて、ここまでこれたという感じです。シュタイナーの子供の見方は素晴らしいと思います。しかし、他の国のシュタイナーに通わされている方がおっしゃる通り、アメリカでも、少なくともここのシュタイナーコミュニティーで異変が起こっており、学校もシュタイナーと謳いながら、シュタイナーのカリキュラムで教えられるだけの、inner workの足りない先生が多数(次男は不幸なことに、2人も当たってしまいました)、というのも、そもそも、学校の経営がずさんだったため、学校が万年予算不足で、先生にまともなお給料を払えない。なので、ろくな先生がこない、という構図なんです。長男の通う学校も、毎年、インフレーション率よりも高い率で学費が上がっていますが、それでも間に合わず、今年は思い切って学費を挙げたものの、兄弟ディスカウントを削ったため、父兄から抗議が多数で、大騒ぎになっている模様です(私は、今日本に滞在中なので、主人からの報告ですが)。今までは、先生が親のように。という触れ込みでしたが、結局、八年生を卒業して学力が足りない時に、対応するのは親で、先生は全く無責任というのがわかってきました。結局、学校が自慢する生徒達は、親が素晴らしいので、学校で足りないところを補っていただけだったのです。 ただ、シュタイナー校の卒業生は、人間としては素晴らしいので、苦難を乗り越えるだけの力は持っているようですが、子供にわざわざ、茨の道を行かせる理由がありませんからね。学校は、大学への入学率ばかり強調しますが、去年大学に上がった、かなりの人数が大学の授業についていけず、実家に戻ってきたり、大学を辞めて、実家近くのcommunity college に通い始めたとの、ママ友情報でした。もちろん、学校はそんなことには一切触れずです。これから、いろいろ、学ばせていただきます。 ●当然の結果です。学力を育てるカリキュラムにはなっていないのですから。 *シュタイナーとモンテッソーリの記事紹介* >読ませていただきました。全く納得です。私も、シュタイナーに惹かれつつ、シュタイナー系保育園がなかったので、仕事に戻った時に長男をモンテソリーの保育園に入れたのです。ですが、アメリカでは先生の質もまちまちで、早期教育に力を入れていたのに疑問が湧き(また、食べ物には無頓着で、私から見るととんでもないものをおやつとして与え、先生が一休みの時は、子供達にテレビを見せていた)、仕事を辞めてシュタイナー系のプリスクールに入れたのが始まりです。ここまで惚れ込んだ学校に裏切られた感じですが、怒りよりも、いろいろ今わかってよかったと思う気持ちの方が大きいです。親はしっかりしてないと、大変なことになっていました。シュタイナー校でマジックが起こると信じていた私が馬鹿でした。でも、まだそう信じている親御さんが多いです。どこかおかしいと薄々気づいているのに、否定しているんですよね。シュタイナー校も、今年の創立100周年を境に、本当に現在の世の中に対応している学校と、時代に残されてる学校で運命が分かれてくると思います。モンテソリーはすでに広がりすぎて、質の低下で生徒も離れているようです。 【オランダのシュタイナー】 ・どんぐり倶楽部・どんぐり先生:どんぐり先生はじめまして。先日オランダより秋のSP−CDをお願い致しました●●と申します。おかげさまで昨日無事CDを受け取らせていただきました。迅速に対応していただき本当にありがとうございました。 どんぐり倶楽部さんのことは小3の息子の学習方法で悩んでいた時にM学習のK先生のところで知りました。私には子どもが三人おり、それぞれシュタイナー学校の中、小、幼稚園に在籍中です。小3の息子の方は学校は楽しいと言うものの、学習意欲が薄く注意力散漫と担任の先生から度々注意をうけてきました。息子は言葉が遅く小3の現在でも日本語も現地語も遅れ気味です。そのため授業を十分に理解しきれていない部分があるようです。 家庭の事情があり日本人補習校には通わせてきませんでしたので、日本語は家庭で学習してきましたが、ドリルを使いながらの学習には限界を感じていました。そんな時どんぐり倶楽部さんと出会いどんぐり先生のお考えに深い共感を覚えました。先生のお考えにシュタイナーとの共通点が感じられたからです。先生のご本やHP.過去ログを読ませていただくうちに、してはいけない学習はさせてはこなかったものの、しなくてはいけない学習もしてこなかったのではないかと今の息子の様子を見て強く感じています。先月より週一回のペースでどんぐり問題に挑戦していますが、文章をよく理解せずただ数字合わせをして答えを出そうとしているのがわかります。「よく考えてごらん」と言えば「分からない」「出来ない」と言い、明らかに考える力が育っていない事が分かり大変ショックでした。娘が良く学び考える事が好きな子どもだったので同じ学校に通っている息子も自然と学ぶ事に興味を示しそうなってくれるのではと過信していました。学校に子どもを任せ安心していた愚かな母親でした。シュタイナー学校に通う事になった時先生が言われた事は「学校はあくまで家庭生活の延長線上にあるものです。」と家庭生活の重要性を強調したものでした。娘が幼稚園の頃の話ではありますが子どもをよく見て丸ごと受けとめ温かい愛情で見守ってあげると言う姿勢は子どもを教育していく上では基本中の基本でした。私は息子に対してその大切な気持ちを忘れていたのかもしれません。そして、その結果が今の息子の状態なのかもしれません。息子は気持ちが優しく神経質なところがある子どもなので体が弱く寝込みがちな私に対しての心配や不安感がずっとあったと思います。また夫がしつけにとても厳しい人なので余計に心が安定できなかったと思います。その事に気がついてからはできるだけ息子に不安感を与えないように安心感を与えるように努めています。時間はかかるかもしれません。でも母親の私が変われば息子の様子にも 必ず変化が見られるのではないかと思い理想どうりでも完璧でなくても、ただただ見守って愛されている実感を感じさせたいと思いました。正直なところ勉強の遅れは気になりますが、嫌々やっても身に付かないのはわかっているので楽しいという気持ちが損なわれない量として一日漢字一文字を大きく片方のページに書かせてそこに息子がイメージした絵を描き、もう片方のページには書いた漢字を使った短い文を書いて終わりにしています。この方法にしてから漢字の勉強が楽しいと言うようになり、ノートは宝物になりました。相変わらずどんぐり問題には悪戦苦闘していますが、算数だけでなく国語の力もつく問題だと思いますのであせらず、じっくり取り組ませようと思います。今はとにかく学ぶことは楽しいという事を教えたいです。私はこちらの教育事情には詳しくはないのですが時代の流れなのか、シュタイナー学校は以前より公立化してきているような気がします。 息子のクラスは他の学年と比べ生徒数が多く、先生一人では十分に子ども達の様子を把握できない状態です。また表面的な学習効果を求める父兄が非常に多く先生にもそれを期待しているようです。 息子の話では確認学習のため度々大量の計算問題をタイムを計ってさせたりしてきたそうです。また指折り算はやめて暗算をするようにと繰り返し注意されたとも.....。 (息子は未だ指折り算です。)以前ではとても考えられなかった事がシュタイナー学校の中でも起こっています。もしかしたら知らなかっただけで以前から同様の事はあったのかもしれません。でもまわりで何が起こってもやはり「自分の子どもは自分で守る」しかないのですね 。どんぐり先生のおかげで覚悟ができました。 ありがとうございました。先生がご多忙なのにとりとめのない文章を長々と書いてもうしわけありませんでした。まだまだ勉強不足を感じています。これからも先生のご本やHP.過去ログで勉強を続けさせていただきたいと思っています。どうぞ宜しくお願いいたします。先生もどうぞお体をお大事にお過ごしくださいませ。失礼いたします。 <返信> 「どんぐり倶楽部」のItoyamaです。 ●日本でもお母さんは大変ですが、外国では尚更ですね。ですが、人間育てです。「ゆっくり・ジックリ・丁寧に」いきましょう。シュタイナーは人間が生まれてからも進化すること(脳内進化)に気付いていただけで理論や学習方法を確立してはいません。理論は中途半端ですし学習方法は素人です。ですから、教育の指針にブレがあります。丸ごと受け止めるという大前提が正しかったのが救いです。が、それ以上ではありません。最初にシュタイナーについて読んだとき(私は人智学から入りました)にピンと来ました。時代の要請(教育ではなく調教の要請)を凌駕することは出来ないだろうと。見せる教育と同じように見せない教育が大事であることと同様に、させる教育と同じようにさせない教育も大事なんです。「できるからさせる」「できるようにさせる」は幼児・児童期には非常に危険なのです。 ●お母さんはお子さんと一緒に元気にならなければいけませんよ。もしも、日本に戻られる予定があるのでしたら、小学校の算数の教科書を全学年分揃えておくといいですよ。半年もあればマスターできる内容であることが分かります。では、また。 <返信> どんぐり倶楽部・どんぐり先生:どんぐり先生 こんにちは。お忙しいなか 早々にメールをいただきありがとうございます。先生のあたたかいお言葉におもわず涙がこぼれそうそうになりました。先生のお考えをお聞きして、今まで感じてきた疑問がようやく解た思いです。遅すぎたかもしれません。でも私にはそれだけの時間が必要だったのかもしれないと思っています。初めて、どんぐり倶楽部さんのHPに出会った時、暗闇のなかにひとすじの光が見えたように感じました。それが今は確信に変わりました。うまく言葉に表すことができませんがそのように「感じた」のです。これからは迷う必要なく歩んで行けます。「どんぐり」でこどもと一緒に元気になります。どんぐり倶楽部とどんぐり先生に出会えたことを心より感謝しています。 今、オランダはとちの実がたくさんなっています。(こちらではKastanje(カスタンイェ)と言います。)花屋さんやスーパーの野菜コーナーにはオレンジ色のかぼちゃPompome(ポムプン)が所狭しと並んでいます。 四季の変化が少ないオランダで唯一秋を感じさせるものです。日本も秋風の涼しくなってきた頃でしょうか。先生もどうぞお体をおいといください 【日本のシュタイナー】 >□京田辺シュタイナー学校http://ktsg.jp/ こちらのご父兄からも相談を受けましたよ。手紙もありましたので、見つかればお見せしましょうね。要するに学力は家庭で育てるしかないということで、学校にそだててもらうものではないということです。真反対の学校にいっていても、結論は同じです。近くの学校が一番良くて、学力はドングリだけで十分。高校受験をつかって戦い方を身につける。 【イタリアのシュタイナー】 シュタイナーの記事は、どんぐりさんのHP等で既に読ませて頂いたものもあります。糸山先生のご意見に共感いたします。シュタイナーのメソッドでは小中一貫なので、小学5年生卒業で出て行く生徒は少なく、たいてい、8年生(中学3年生)までシュタイナースクールに在学し、その後 公立高校に進む生徒がほとんどです。(娘の通っているシュタイナースクールは幼稚園から高校までありますが、ほとんど中学終了して出て行きます。) そして、高校に入ってから、みんな大変苦労するのを良く聞きます。そうでない優秀な生徒もいますが、たいてい大変なようです。そんな中で、私は娘を小学5年で終わらせ、中学は公立の一般の学校に入れさせたいと願っています。 ドイツやオランダでは、公立のシュタイナースクールがあるようですが、イタリアは私立のみです。イタリアが母国のマリア・モンッテッソーリも私立のみです。(ミラノにも数校ありますが、バイリンガル育成とモンテッソーリが一緒になっているなんちゃってモンテッソーリ校が多いです。)イタリアは国の財源が厳しく、何校が公立小学校を見学に行きましたが、日本の公立小学校と比べてしまうと、お曽末です。教師等も。かと言って、先生のおっしゃるとうり高いお金を払って入学させて、学習能力 ゼロで、終わって欲しくないのが現実です。シュタイナースクールは良い学校だと思います。イタリアの学校教育ではやらない事を沢山やります。(日本でしたらシュタイナーに行かせる必要性は少ないと思います。)ただ、子供の気質によると思いますが、入学させるには親が後ろで、子供のお尻をたたきながら学習方面を見てやらないと、難しい事が本当に分かりました。その事は、最初から知って聞いてはいましたが、”うちの子に限って、、、””バイリンガルはゆっくり進むらしいし、、” と自分に言い訳をして今まで見守ってはいましたが、甘かったです。これから、どんぐり学習法で方向転換したいと思います。宜しく、お願い致します。 【英語圏のシュタイナー】 はじめまして。12歳の娘がどんぐりをはじめるのにはおそすぎるでしょうか?出生より海外在住しており、英語圏のシュタイナー学校に通っています。日本語教育の為、日本語補習校に4,5年生と通いましたが生活スケジュールと合わず現在海外子女振興会の通信講座を受講しています。その講座の算数問題をいつも「どうしてこうなるの?」と納得できずにいます。その娘がどんぐりの問題を目にする機会があったさい、「これはシュタイナーだね」と言っていた事があり、せっかく日本語の理解力を付ける為に投資しているものが功をなしていない、どんぐりともっと早く出会っていたなら。と思いながら、今からでも遅くないのであれば、今一度、日本語で、読解力を引き起こす機会が得られればと思い、質問させていただきました。また、もしはじめることが出来るとして、娘は現在6年生ですが、どのように始めていけばいいのかアドバイスをいただければ幸いです。よろしくお願いします。 <おへんじ> どんぐり倶楽部の糸山です。 >はじめまして。12歳の娘がどんぐりをはじめるのにはおそすぎるでしょうか? ●考える力を効果的に育てる方法に遅すぎることはありません、ただし、Hybrid回路が増加することはありませんので、今持っている力を効果的に使う方法と考えて下さい。 ガソリン車はHybrid車になることは出来ませんが、ガソリン車でも効率よく動かせれば実質的には高性能な車になれます。 >出生より海外在住しており、英語圏のシュタイナー学校に通っています。 ●13学年はどうするのですか? >日本語教育の為、日本語補習校に4,5年生と通いましたが生活スケジュールと合わず現在海外子女振興会の通信講座を受講しています。その講座の算数問題をいつも「どうしてこうなるの?」と納得できずにいます。その娘がどんぐりの問題を目にする機会があったさい、「これはシュタイナーだね」と言っていた事があり、せっかく日本語の理解力を付ける為に投資しているものが功をなしていない、どんぐりともっと早く出会っていたなら。。。と思いながら、今からでも遅くないのであれば、今一度、日本語で、読解力を引き起こす機会が得られればと思い、質問させていただきました。 ●全く異次元のレベル差があります。投資は金銭的に諦めればいいだけですが、その教育自体がマイナス学習ですので即座にやめて下さい。「良質の算数文章問題」だけで、理論も感情も育ちます。ただし、年齢的に特殊な進度と方法でする必要があります。 >また、もしはじめることが出来るとして、娘は現在6年生ですが、どのように始めていけばいいのかアドバイスをいただければ幸いです。 *シュタイナーで通してこられたのならば、弊害無く一気に700題を1年間ですることが可能かもしれませんよ。 *ただし、正確な現状分析が必要ですので「頭の健康診断(様子もビデオで撮影)」とカルテを送っていただければ、初期セッティングアドバイス可能です。 ●その後は、レギュラーアドバイスコースを受講されれば継続的にアドバイスします。DAVSに参加いただければ、撮影用機材等も無料貸与します。 <返信> 糸山先生:早速のお返事をいただき、うれしく思います。ありがとうございます。明瞭な内容で質問に答えていただいて、もやもやしていたものがはっきりしました。子供が通っている学校は、幼稚園から高校まで教育を受けることが出来ます。全く対照的な絵(教育)を同時に見せてはいけませんよ、はじめて子供が幼稚園に入ったき聞いた先生の言葉がいつも心にあるため、いくら日本語保持のためにとはいえ補習校や通信講座を受けさせていたときは、やはりこの方法は違うと思いながらも他にどうすればよいものかと考えてきました。先生がご指摘していただいたとおり、実は通信講座の算数は「こんなものはやらなくていい」、と言ってページを開かせてはいません。でも後ろめたい気持ちもあったため、「即座にやめてください」のお言葉には救われました。また、メールで書いていただいた「シュタイナーで通してこられたのならば、弊害無く一気に700題を1年間ですることが可能かもしれませんよ。」のお言葉。実はこれが出来るかどうかお聞きしたかったといってもいいかもしれません。HPでは一週間に2−3問、とあったので、いきなり詰め込みでこれまでの分を取り戻すのはやはり無理があるのかな、と思い質問させていただいた次第です。頭の健康診断ですが29日の火曜日に出来る時間があると思いますので撮影できたら送らせていただいてもよろしいでしょうか?メールに添付できますか?大きすぎて出来ないのでしょうか?テクノロジーは苦手です。よろしくお願いします。 【NZのシュタイナー】 <ニュージーランドシュタイナー学校の方へのアドバイス> 糸山先生:子供の学校(ニュージーランドシュタイナー学校)は半官半民である為、特質部門でシュタイナー教育をベースとしていますが、同時に国が定めたカリキュラムに沿って学習内容を進めています。低学年の間はほぼ、シュタイナーですが、中学年頃から徐々に公立の内容も組み込まれていきます。卒業生が社会に対応できず路頭に迷うという現状がない為、学校側も対策に迫られていないのだと思います。私の勉強不足で満足な回答になっていませんが、今お答えできるのはこの限りです。学校関係者、父兄を含めこれから話していってみたいと思います。このような未熟な親ですが、どうぞ、お力添えのほどよろしくお願いします。 ------------ どんぐり倶楽部の糸山です。 はい、続けてください。次回、動画を送っていただくときには、お母さんも6mx問題を一緒に解いてください。違う問題でお願いします。その時、下手な絵図を楽しく丁寧にゆっくり味わいながら絵図で解いてください。お手本ですので、お芝居ですよ、絵図だけで考えるお手本です。また、どのレベルを目指したいのかを教えてください。最高でも最低でも結構です。正確にお願いします。それと、ここ1週間の家での過ごし方の実録を時間単位で詳細に教えてください。思い出せるだけで結構です。特別な日があった場合は、日常的な日と入れ替えてコメントしてください。 あと、教えていただきたいのですが、そちらの学校では、理論思考に関する扱いや価値観はどうなっているのでしょうか。これだけ、時代の要請との齟齬があり、多くの場で破綻している現状(現代社会で自由に生きていけない子供を量産しています)で、シュタイナー教育の教育理論構築をなぜ確認しないのか、あるいは、再検討した結果何か対策があるのか。こちらで生徒たちを見ると、サドベリー然りです。今、シュタ、サドベリー、モンテ、の必然的成長不足(完結している理論がない事が原因による)の成長不足の子供達を修正することも多く、その度に、もう少し早く気づいてくれたらなぁと、いつも思います。これらのスタッフとの交流などでも、スタッフから、ココでは理論はなくサークル的なんです、と吐露される人もいます。「一人一人に個別に対応しているので〜」と誤魔化す人もいますが、理論は個別を越えところにあるものなので、内容がないことがわかります。ただ、これらのところでも、どんぐり理論を酵素として取り入れれば、再構築ができるのですが、そういう流れにはならないですね。残念です。 ------------ 糸山先生:丁寧な診断ありがとうございます。じっくり読ませていただきました。総括では非常に納得させられるところがありました。結果的に最善の方法を今までとってきてなかった事に気づく機会をいただけたこと、取り戻せない部分は多々あるにせよ、修正できるチャンスが目の前にある、と言うことで、自分の中でのショックはかなり大きいですが前向きに取り組んでいくことを決心しました。 どんぐりをはじめることに関して、娘も前向きな様子でした。日本で3年生を過ごした時にもこちらでの学校でも、成績はクラスでも優秀なほうですが、漠然とこれでいいのかという不安、疑問を持ち続けているからなのでは、と思います。向日葵組の問題を解くことが出来なかったことを非常に残念がっています。このことがやりたい気持ちを萎ませてしまわないような声かけをしてあげたいと思いますが、正直私自身どのように持ちかけていけばよいのか考えているところです。娘には自信をもって、自分の人生を楽しんで生きていってもらいたいです。このことを真剣に伝えればよいのでしょうか?覚悟する為の理由を親子で明らかにしない限り、中途半端に終わってしまう、またはいやいや続けていくことになると思います。特に学力では不足ないといわれつづけ、困る環境にいない状況にあるため、リセットする為には何が今までのままではいけないのか、説明するべきでしょうか。アドバイスをいただけると幸いです。送っていただいた2問目も引き続き取り組んでファイル送信させていただくと言うことでよろしいでしょうか?本人帰宅後、火曜日以降に取り組む予定です。よろしくお願いします。 ------------ どんぐり倶楽部の糸山です。 ●できれば、始める前の、彼の独り言も記録して下さい。 ●予想通りでしたので、先に送ります。下記は、動画を見る前に書いたものが90%です。 *本人の覚悟が重要ですので、話し合いをして、どうするかもある程度決めて下さい。1年で700題をするシュミレーションをしてみると、どういう生活になるか分かります。 ●6年生(ニュージーランドシュタイナー学校 6年生) ●最初に書いておきますが、日本の状況が異常なので、そちらの社会のことだけを考えれば良い場合は学力(理論思考)は、そこそこで<本当に>いいと思います。どんぐりで言えば、小3くらいで通用するでしょう。 <総評> ●典型的なシュタイナー症候群(日本では感情過多教育による社会性逸脱傾向を含む)になる、学習履歴内容ですので、診断をしなくても分かるのですが...。もしも、日本だったら、日本社会は異常なので、基準にしなくていいのですが、それでも、その異常な日本においては、21世紀では「生きていけない」ようなストレスを感じ、そのストレスを処理するだけの体力も学力も育てていない状態です。 <コメント> 予想よりも学力も感情も中途半端に育ってしまいましたね。 シュタイナー的にも現代風にも、中途半端なままなので、成長らしい成長がとりたてて見られない。 自力で超えるべき壁(特に理論思考の壁)を迂回しているので、本来の壁に出会う以前のレベルのまま大人びてきて最終期間に入りつつある。自動的に小2の問題を小6ですることが、丁度レベルとなる。実際にそうなっていると思います。 日本社会で生きていく方になら、「明らかにシュタイナー的欠陥を仕込まれてしまった成長の仕方をしていますね」ということになります。理論思考が、明らかに非常に不足してしまっています。 「思考は理論的ですが、幼稚なままなので、詰めて思考することも出来なければ、忍耐もありませんし、緻密さもありません。」 「一見理論的」ということです。これが、シュタイナーの平均的育ちです。シュタイナーは理論思考(学力養成)は苦しいものだと言っています。さらに、その力は、人間形成には不要と思っていたので、楽しく身につける方法を研究するステージには辿りつけませんでした。早い話が手抜きをしています。一部偶然に理論思考を自力で(趣味的に)手に入れ、自分から望んで思考を楽しむ子供もいますが、それは、シュタイナーでなくてもいますので、偶然にすぎません。もちろん、そういう子供達は少ないです。 *それでも、スイスなどでは、手に職を持つことを学制がバックアップしています。こういう社会では学力(理論思考での)は不要なのです。人間形成さえうまくいけば教育は完成とみなされていることになります。シュタイナーが通用するのはこういう社会だけです。「いい人」養成。なので、逆から(21世紀的視点で)見ると、多くの社会で「自分の人生を楽しむことが出来る絶対学力」は持ち合わせていない。 もう、(お子さんの「頭の健康診断」の受診の様子で)おわかりだと思いますが、どんぐり的なレベルで客観的に書くと、20%(小2の中盤)の成長しかせずに仕上げの時期に来ている。ですから、2MXを(楽しく)解けない。 一般的に言えば、日本でも世界的にでも小5といってもピンきりですが、「小5で、多少理論的なことは考えられるが幼い小学生で、親離れし始めている所」という位置づけになるでしょう。どんぐり基準だと、やはり、小2の半ばあたりになると思われます。従いまして、思考力養成を本気でするのであれば、「全ての時間を「考え抜く生活」にする」ことでしか、修正はできないと思います。それも、自分の決断で、です。 これからでは、最も効率的なHybrid型の思考回路作成はできないと思って下さい。0-9歳までに視考力を活用した思考回路を作って、さらにそれを鍛えて思考の忍耐力を養成しなければなりませんので、その期間は過ぎています。そこで、、効率よく通常の回路で思考するということになりますが、それでも、思考の忍耐力だけは必要です。ここをストレスに感じて回避しようとすると養成できませんし、ここを楽しめれば大丈夫です。絵図に逃げる(考える絵図ではなく単に複雑な絵図)傾向が出るのが、日本でのシュタイナー生でしたので、楽観視は出来ません。見たところでは、その部分も中途半端になっているので、絵図で楽しむところにも来ていませんので、早急に環境設定(リセットを含む)をしないと無理です。 <総括> 思考の忍耐力は育っていません。また、その忍耐を誘導するための材料となる絵図化された材料を書き起こす習慣がないので、この力はつかないのです。頭の中だけで処理できる範囲に留まってしまいます、しかも、自分の好きなものだけという限定付きでです。「思考の忍耐力」が育っていると、好みに関係なく、楽しく思考そのものを深く継続できるのですが、時間との勝負ですね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019年02月04日 18時08分09秒
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