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糸山 泰造7月7日 【どんぐり倶楽部...文責:糸山泰造】 *最近、EwE(English without English)=Pre_Don(Pre_Donglish)の関係で、よく「小学校時代の英語学習」に関して聞かれる。特に、なぜ、英語を使わせないのか。「言葉なのだから慣れが一番でしょ」という感覚での問い合わせだ。 実は...「言葉・だ・か・ら」重要なのだ。原形回路にセットされてしまうと、国民性に影響を与えることが明白だからである。 今ある、辛うじて残っている、日本という風土が作り出した日本語(特に発音)も含む日本人の国民性を非常に大事に思っているからである。今の国民性が、確実に失われると分かっていること、そして、それは、完璧に簡単に回避できる方法を知っている(作り上げている)からである。 根本的に反対している。言葉だから「ヤバイ」んですよ。現時点から言うと、「日本人ではなくなってしまう」からです。EwE(English without English)=Pre_Don(Pre_Donglish)なら、その心配は一切ありません。 糸山 泰造7月7日 【どんぐり倶楽部...文責:糸山泰造】 ■面白い(勉強になる)ブログを目にした。 もう少し「現実とどんぐり」を調べてほしいと思ったので、勝手に記事にしますね。不都合があれば教えてください。削除します。 https://bokumusu.tokyo/archives/283 <引用> ...なぜ12歳までなのかというと、12歳が『思考の臨界期』だから。 『思考の臨界期』ってのはざっくり言うと、脳の中で新しい思考回路網を作れなくなるタイミング。早い子は7歳くらい、遅い子は12歳くらいで新しい思考回路網を作れなくなり、しかもあまり使ってこなかった思考回路は無くなっていくとのこと。なのでこの時期までに反復練習ばっかりやってると、自分の頭で考える思考回路が無くなっちゃいますよーという主張です。 この『思考の臨界期』てのはアメリカの国立衛生研究所の研究で明らかになっている!と記載されているんですけど、ググってみても出てくるのは糸山メソッド関係の情報ばっかり。「シナプスの数とか繋がりについての研究結果を拡大解釈でこじつけてるんじゃないの?」という気がしないでもないです。 子供の思考パターンに本当にそんな性質差が有意に現れるのか、12歳以降のリカバーは不可能なのか、実証実験をしているわけでも無さそうですし。そもそもですね、現実的に考えて日々の生活のうち反復練習にかける時間なんてたかが知れているじゃないですか。反復練習以外の体験の方が圧倒的に多いですよ。そこでも色々と考えながら生きているわけですから、「反復練習してると自分の頭で考えられなくなる」というのはかなり無理筋な意見じゃないかなと感じますね。 起きてる間は反復練習しかしていません、というのならわかりますが。 『思考の臨界期』については懐疑的だワン。<引用終わり> --------------------------- □さて、ざっくり見てみます。 >>『思考の臨界期』ってのはざっくり言うと、脳の中で新しい思考回路網を作れなくなるタイミング。 ●思考の刈り込みで50%以上の思考回路が削除される時期。この時期の思考回路は二度と作られない。他の種類のものは可能。ざっくり言えないことをざっくり言うのは難しいものです。 >>この時期までに反復練習ばっかりやってると、自分の頭で考える思考回路が無くなっちゃいますよーという主張 ●ざっくりしすぎて、結果的に間違っています。削除期間に、思考回路の削除対象を選択します。その時の選択基準に「よく使っている回路が重要と考えられて、そちらを残して他方を削除する」という基準(Use it or lose it)があるので、この期間中に、単純作業的なことをしていると、そちらが残されて複雑回路の本当は重要な方が削除対象になる。これを回避するには、両方するのではなくて、単純思考回路が削除判定基準にならないように「使用しないこと」が重要だということ。 >>ググってみても出てくるのは糸山メソッド関係の情報ばっかり。 ●「synaptic pruning」だけで検索しても盛りだくさんに出てきます。 ■熊本大学学術リポジトリKumamoto University Repository System 小児心因性難聴患者のVoxel-Based Morphometryによる脳形態解析<木下, 澄仁> https://core.ac.uk/download/pdf/57733672.pdf <Youtubeで見ることができる、刈り込みの動画>2018.03/26公開 https://youtu.be/iniEdcoLXr8 ミクログリア(赤)は軽度の糸状仮足(緑)を「かじる」、発達中のニューロンの樹状突起上に主に見られる膜状突起。2018年3月26日に公開されたWeinhardらのビデオ、Nature Communications、「シナプス前部膠細胞増多症および脊椎頭部糸状仮足誘導によるミクログリアリモデリングシナプス」 <英語> https://en.wikipedia.org/wiki/Synaptic_pruning https://bsd.neuroinf.jp/wiki/シナプス刈り込み https://www.healthline.com/health/synaptic-pruning https://www.dana.org/News/Nibbling_on_Neurons/ https://science.sciencemag.org/content/…/6048/1456.full.html <検索にage12を加算> https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3722610/ https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3621648/ <オススメ:日本語> https://seikagaku.jbsoc.or.jp/10.1…/SEIKAGAKU.2016.880621/…/ <少し古い:部位によって成熟度が異なる> https://www.jst.go.jp/pr/announce/20090311/index.html <個人ブログ> https://mathkid.exblog.jp/17332957/ https://blog.goo.ne.jp/y…/e/c67b6c246e61f864682ef652f3de9911 https://yumemana.com/labs/brain-imaging_of_asd-adhd/ https://www.riken.jp/pr/press/2010/20100127/ https://www.ibmjapankenpo.jp/i-support/stress/…/k03_2_1.html https://www.nips.ac.jp/…/media/publication/140201_report.pdf >>12歳以降のリカバーは不可能なのか ●と書かれていますが、気持ちはわかります。ですが事実です。もっとキチンと調べてほしいと思います。 様々な刈り込み(pruning)情報はsynaptic pruning で見つけられます。DNA 的(遺伝的に組み込まれている進化形態)な進化ですので、人類は全て同じです。作られる回路の質 (配置される場所も異なると考えられますが、そこまでは不明)が異なるのです。成長期に育つものは一生モノばかりですから。 *植物で双葉が出るのは最初の一回だけ。と同じ重要な意味を持っています。植物では、その後の葉は、本葉になります。どちらも葉ですが、役割が異なりますし、双葉がなければ、その後の成長はあり得ません。 「リカバーは不可能?」 → 「代わりのものならできますが、同じものはできません」から、正確に書くと「一生で一度だけ」です。双葉は二度と出てこない。成長期は一生に一度だけ。で、その時に作られる思考回路網は一生のベースになるもので特別仕立てなのです。乳脳から永久脳に変質する脳の仕組みの変換点でできるものです。...などなど。 >>「シナプスの数とか繋がりについての研究結果を拡大解釈でこじつけてるんじゃないの?」という気がしないでもない ●最も確実な方法であり、思考の場の思考回路そのものの数や成長段階が映像で分かるのですから、これ以上の証明方法はありません。このことに気づいている人がいます。門脇氏です。門脇氏がやりたいと明言していることを、「どんぐり理論」では既に証明の一部として使っており、実際に、その成果を理論に応用し、実際の学習にも使い証明しています。 それが、「どんぐり理論」です。1985年頃から考え始め、実証実験も含めて2000年には完成させた理論です。発表は、文書では2002年発行の「絶対学力:文藝春秋社刊」になります。Web上ではもっと早い時期に公開しています。 <門脇氏の筑波学院大の論文> https://www.tsukuba-g.ac.jp/libr…/kiyou/2006/02.KADOWAKI.pdf 筑波学院大学紀要第1集p.15-27[門脇厚司]2006年 社会力の構成要素と学力との 関連性に関する試論〜東海村「テレビ視聴と生活態度に 関する調査」の結果分析をもとに〜 <引用:結び部分> ...脳科学研究のこれまでの研究成果を総合すれば、高度な社会的知能がそのまま高い知的知能でもあることを説明する理論を構築するのはさほど難しいことではない。しかし、学力一辺倒に堕しているわが国の今日の教育状況を一変させるには、ただ理屈(理論)を言うだけでなく、脳の高い社会的 知能が高度な知的機能を発揮していることを、 例えば、(磁気共鳴画像撮影法fMRI)を用いた実験を行うことによって脳の働きの動かぬ証拠写真を撮り、それを突きつけることで教育関係者に有無を言わせず納得させる必要がある、ということである。【ピッタリ、どんぐり理論で実証済み】 筆者は、現在、産業技術総合研究所の「脳科学と教育」 研究プロジェクトチーム(代表:仁木和久氏) の共同研究者の一員でもある。こうした立場 を活かして上記のような実験研究を実行し画期的な成果をあげ、わが国の教育状況を一新することに貢献したいと考えていることを開陳し本論の結びとしたい。 ●「はい!はい!...もう既に証明済みで稼働中!」 >>現実的に考えて日々の生活のうち反復練習にかける時間なんてたかが知れている ●学校にいる時間は全て反復ですね。...8時間...たかが知れてる...???です。それどころか、「考える時間」など一切ない生活が現状の生活です。 >>そこでも色々と考えながら生きている ●なら、みんなが秀才 (考えられる頭)になっているはずですね。現実は、全く反対です。つまり、「単純作業的思考」しか日常にはないということです。 >>起きてる間は反復練習しかしていません、というのならわかりますが。 ●はい、その通りです。その程度の生活しかしていないから、今の日本全国に広がっている学力低下が蔓延しているのです。 >>というのならわかります ●本来は、ここで、自分の生活や、子供達の生活を見直して「考えない日常」にどっぷり使っているのだな。と判断すべきところなのですが、「考える」レベルが、反射的かそうでないかくらいの所で止まっているので、同じ現実を目にしても「見ているものが違って見える」のかもしれませんね。残念です。 糸山 泰造7月6日 【どんぐり倶楽部...文責:糸山泰造】 ■正しい感覚...子育てで、これがないと致命傷を負わせる。 「子育てと教育の大原則」...版権が戻ったら公開したいのですが、今の所、Amazonで中古を購入してください。 https://www.amazon.co.jp/子育てと教育の大原則-糸山-泰造/dp/4767804639 ある日、 長男の 算数のテストの見直しをしていた 時のことです。 『りんごが3個、 みかんが2個 合わせていくつですか?』 という問題でした。 長男は りんごの3個からみかんの2個を引いて、 答えは1と書いていました。 すぐに なぜ間違えたのかわかりました 。 問題集では『 足すといくつですか?』 と聞かれていたのに『 合わせていくつですか?』と 違う表現で聞かれ、 分からなかったのです。 その時 、何かが根本的に間違っていると思いました。 胸の奥がゾワゾワしました。 今の勉強方法で 問題ない。 問題ないはず。 でも、 何か大事なものが 私には見えていないような気がしました。 人生で分からないことがあった時、 私はやはり本屋さんへ向かうのです。 学習についての本を いくつか読んでいきました。 その中に糸山泰造先生の『 子育てと教育の大原則』という本がありました。 この本を読んだ時、 生まれて初めて 雷が落ちるという経験をしました。 https://ameblo.jp/yrs0610/entry-12445137999.html 糸山 泰造7月6日 ◉memo...重要... 2019年のどんぐり鴨鍋meetingで話題とした、社会化が、21世紀の教育界では最優先課題になるが、どんぐり倶楽部では、既に検討を終えており、検証も済んで解決策も道筋も示してある。 ___________ 「社会力」の育成こそ急務 https://www.shinko-keirin.co.jp/keirink…/csken/pdf/58_01.pdf 「子どもの体験と遊び」 https://www.niye.go.jp/kikaku_houko…/…/project/269/269_2.pdf 「社会力をなくした子どもたち」 https://www.jcca.or.jp/kaishi/244/244_toku8.pdf 門脇厚司氏(筑波学院大学学長)の言葉 〜なぜ,今こそ「社会力」なのか〜【*は糸山注】 もっと重要と考えている理由は他にある。その中の主たるものは2つである。 まず1つ目は, 社会力を育てることが学力向上にストレートにつながる 【*これは真逆の現象である。学力低下→社会力の低下:具体的には原形思考回路の欠落=社会力の欠落】 からである。 日本の子どもたちの学力が低下したのは,文部科学省が「ゆとり教育」を推し進めたからだといった説がまことしやかに流布され,「そうだ」と思い込んでいる親たちや教師が少なくないが,学力低下の原因がそんなところにあったわけではない。 【*もちろんである。原因は外遊びを筆頭にした自然から得られていた原形思考回路の未成熟→原形思考回路の欠落】 最近は,不規則な生活や睡眠不足,変則的な食事や偏食など日常生活の乱れが学力低下の原因ということで,「早寝,早起き,朝ご飯」運動が展開されている。このほうが,「ゆとり教育」批判より的を射てはいるが,学力を低下させた本当の理由は3,40年も前から進んでいた社会力の衰弱にあることに気づかなければならない。 どういうことか。いずれ詳しく説明した一書をなすつもりであるが,社会力の衰弱,すなわち,多様な他者とよき関係を構築する能力の低下が脳の機能の低下をもたらし,低下した脳が学習意欲の低下を含む達成意欲の低下をもたらし,学習意欲の低下が学力の低下をもたらした,ということである。 【*これでは分からない。上述の通りである。】 人間は社会的動物であることを運命づけられた生物であるが,その社会的動物として備えているべき資質能力,すなわち私の言う社会力の低下ないし衰弱が遂に脳の機能にまで影響を及ぼすに至り,向上心や知的好奇心を衰えさせ,学習意欲の低下となって現れ,そうした結果として学力の低下となって表面化したということである。 【上述の通りである。】 このような結論だけ言われてもなかなか納得してもらえないことだとは思うが,社会力と脳機能と学力の関連性については,近年進展著しい脳科学の研究成果や脳の構造や機能を調べるために開発された機器を使った実験によって確認し証明することはさほど難しいことではなく,社会学が構築してきた諸理論によっても説得的に説明できることである。 そうした作業をいずれなすつもりでいることは先に述べたところであるが,今は,結論だけ頭に入れておいていただくしかない。 【*どんぐり倶楽部では脳の部分別成熟と思考回路養成についても証明済みである。シナプスプルーニングとfMRIによる説明。】 私が「社会力の育成こそ急務である」という2つ目の理由は,社会力を培い育てることが,能力格差および階層格差に伴う社会的に厄介な諸問題を解決するための決め手になると考えているからである。 【*証明も検証も終わっており、理論も実践記録も公開済みである。「どんぐり理論」「言葉のトリガー理論」など】 これまた,最近になって,階層格差や学力格差が広がり固定化していると喧伝されているが,階層格差や学力格差の広がりと固定化が進んだのも最近のことではない。すでに30年以上も前に進んでおり確認されていたことである。私の著書でも何度か紹介してきたことであるが,朝日新聞の佐田智子記者が1983年に出版した『新・身分社会』(太郎次郎社)の中で,ずばり「いまや日本の教育制度は,社会的不平等を是正するどころか,さらに拡大再生産する方向に向かって猛然と突っ走っている。...貧乏人の子は,教育を受けることでさらに貧乏になり,金持ちの子はさらに金持ちになる。その構図が,すでにできあがっている」と言い切っている。念を押すが,佐田氏がこう言い切っていたのは23年前のことであり,そのような事態が進んでいたのは30年も前の1970年代後半のことである。 このような事態が進んでいるとして,教育学者や教育者は,このような重大な事態にどう対応するか。どのような教育を実行に移すことによって,このような厄介な事態を乗り越えていくか。この問題に答えることが,以来,研究者としての私の研究課題の中核を占めることになった。そして,出した1つの答えが「社会力をしっかりと育てること」であった。 【*もっと具体的に理論と具体策を出さなければ修正できない。】 ※この後で、門脇氏が進めていることは、遊びの強化(プレイリーダーの養成など)である。 以上の門脇氏の論考は非常に大事なことである。また、1980年代までなら多少の差はあれ環境の中に含まれていたが、現代日本では、この重要な自然の中から獲得するしかない原形思考回路作りの具体策が外遊びのお膳立てである。 従って、外遊びの強化=原形思考回路養成は、学校教育(整理学習をする場所)を活用できるようにする最善策にもなる。しかしながら、現状はさらなる改善策を要求している。 それは、<携帯ゲーム>と<お粗末3点セットの宿題>に代表される徹底した強力な「考えない習慣」の浸透が、原形思考回路の作成の邪魔をし、安易な受験勉強の1形態である最悪の学習方式=コピー学習を「思考力養成ができる」と勘違いしていることが原因となっている。 ■キーワードは 「毎日の外遊び」...毎日2時間の外遊びで原形思考回路の作成可能。(1970年台には可能だった:外遊びの減少とともに学力低下) 「携帯ゲームの回避」...主体的に関わるので、テレビとは比べ物にならない( 思考回路作成の)悪影響を与える。 「宿題の内容吟味(考えない宿題はしない)」...思考力作成と一緒にしていても、回路削除期間の判定基準になってしまうので危険。 ※シナプスプルーニング (エネルギーの効率化のために12歳を最終段階として思考回路網の剪定=思考回路の削除)が行われる。 「思考回路養成問題 (物語性のある複雑な算数の文章問題が最適)」を取り入れて、目に見える形 (絵図を描いて絵図で考える方法)で思考回路養成をし、12歳までに絶対学力を育て終え、自学自習を可能にする。 ※目に見える形の学習=視考力を活用した思考回路養成は、12歳までに高度な思考回路養成を可能にする唯一の方法である。なぜならば、「言葉」を自在に操ることができない(読解力が低いことも意味する)児童が、高度な思考回路を養成するには、言葉に頼らない思考方法を採用する以外にはない。また、言葉によらない思考とは、実は人間本来の思考方法である絵図で考えることなので、誰もが持っている得意技なので、誰もが直ぐに実践できる。更に良いことには、絵図で考えると、教える必要が一切なくなる。というのも、考える材料となる、絵図を目にしていると、それだけで目が自動的に様々な動きを操作してくれるのである。そして、この絵図の操作が実は「思考」そのものなのである。従って、子供達は、複雑な文章問題を絵図化することだけに力を注ぎ、後は、その絵を見て、答えを探し出すことに専念するだけで思考力養成が可能になるのだ。これらの理論、実践の記録、成果は全て既に公開されてあり、誰でも参照することができる状態にある。テキストとなる算数の文章問題も、各学年100題ずつが年長さんから小6まで全700題が用意されている。これだけで、十分に高度な思考力養成が可能である。具体的には、週に2問の問題を完全ノーヒントでコンスタントに解けるようになって3年位で、難関中学の入試問題を完全ノーヒントで自力で解くくらいの学力が育つ。 大きなポイントは、12歳までの思考回路養成期間中は、単純作業的な学習(考えない学習習慣を育てる)を極力しないことである。この考えない習慣は、考える習慣の養成を妨害するからである。具体的には、単純回路と複雑回路がシナプスプルーニング期間に天秤にかけられると、脳は日常的によく使う方を重要だと判断して、日常的に使っている回路を残して他の回路を削除してしまうからである。脳内細胞のレベルで書くならば、5本の回路選択肢がある場合4本を削り取り、1本だけを残すのが剪定期間なのだ。その時期が7〜12歳なのだ。つまり、小学校時代には、極力単純作業的学習をしないで複雑な文章問題を絵図で解くことが思考力養成のポイントなのだ。 1.■第二次ベビーブームによる受験戦争を原因とする学習方法の悪質化 ※考える学習が一切なくなり全てがコピー学習になった。+遊びの変質 2.■外遊びの消滅による「原形思考回路」の欠落 3.■学校の整理学習を理解できない(会話が成り立たない場合もある)←原形思考回路の欠落が原因 4.■学校での整理学習を含めた基礎学力の消滅 5.■従来型の自然な教育環境に依存していた学習方法では思考力養成は不可能になった。また、21世紀の日本の需要の質を考えると、高度なオリジナルの思考回路を持った子供達の育成が必須である。 6.■上記を可能にする唯一の方法が下記である。 a.0〜5歳:感味力の保育を再優先課題とする幼児教育 =させない幼児教育(不自然なことはさせない)日常の言葉を感じ味わう +毎日の外遊び b.5〜6歳:Golden_Age:言葉から視覚イメージの再現・操作に移行できる<視考力>を育てる。ここで、意識的に言葉と絵図のリンクを作ることができると、この後の思考力養成は一気に楽になります。そのために<どんぐり問題>は年長さんから(5歳から)できるように0MXが用意されているのです。700題の中でも最もよく考えられている100題です。 ※思考回路は言葉ではなく視覚イメージで作られている「言葉のトリガー理論」 ※ココが抜けていると「高度な思考力養成」が圧倒的に難しくなる。できるが、進化速度が遅くなる。さらに、この時期を、感情教育だけの片輪走行で過ごすと非常にバランスの悪い子供になる。感情過多 (敏感すぎて生き辛い)と柔らかく表現されてしまうので、悪いことではないかのように勘違いする保護者が多いが、明らかに弱点である。キッチリ「視考力」とまでは行かないまでも、感情過多になることを防ぎ、バランスの良いストレスは必要となる。また、小学校でのストレス性カルチャーショックにも十分に準備しておく。予習ではなく準備学習をしておく。ココの一年は大人の十年分の価値がある。文字を教えないなどという軽い迂回路を作る程度では非常にもったいない時期である。 c.6〜9歳:思考回路作成問題「どんぐり問題」を利用して、視考力を活用した思考回路養成を徹底した具象思考で行う。絵図だけで考える=どんな難問でも自力で完全ノーヒントで解ける。どんぐり倶楽部では、実践例の写真が何万点も公開してある。家庭学習で可能だが、教室での体験も可能。WebSiteでも公開してある。(本来の目的が小学校の先生のサポートHPである) d.9〜12歳:仕上げの時期:思考の忍耐力と人間的な判断力を育て上げる。 ※仕上げの重要な時期なので、コピー学習をせざるを得ない(過去問分析に基づく解法の理解と類題の学習をさせることになる)中学受験は非常に危険な学習となる。 唯一の回避策は、コピー学習をしても、その回路を換骨奪胎して消化できる本当のオリジナルの思考回路網を力強く作り上げておくことである。 e.以上のことは、<どんぐり問題>を週に二問だけ完全消化するだけで達成できる。 f.「どんぐり理論」による学習は、軌道に乗れば、3年程度でオリジナルの思考回路が作り上げられることが分かっている。問題は年長さん(5歳)から小6まで各100問、全部で700問からなる、算数の文章問題である。 www.shinko-keirin.co.jp 糸山 泰造7月5日定期掲載記事糸山 泰造2018年7月5日 12歳までに「絶対学力」を育てる学習法:糸山泰造著・草思社 計算のように、純粋な思考の一部であることについては、無意識にできることに意味はありませんし、成長過程の脳にはむしろ悪影響が大きい。単純思考は複雑思考を抑制する作用がある。とくに小学校低学年というのは、一生に一度しかない、貴重な脳内進化の時期。計算にかんしては、幼児・児童期にはスピードよりも、心地よい一定のテンポで数少ない良質の計算練習をするのが、健康で賢い脳の育て方なのです。あらゆる学習において大事で効果的なこととは、「表層に記憶しつづけること」ではなく、「(自然に簡単に)深層に記憶したものを、いかにして思い出す(ひっぱり出す)か」なのです。成熟した脳・永久脳にとっては娯楽でありうるものでも、未熟な脳・乳脳には強力な洗脳材料となってしまうのです。判断力が育っていない子どもに悪い例を見せると、悪い例の「悪い」がなくなって、ひとつの「例」として保存されてしまいます。少なくとも小3〜4までは、テレビのニュースは見せないと決めたほうがいいでしょう。もっとも注意すべきは、「考えない学習はさせない」ということなのです。くれぐれも「時間があるから子どもに何かをさせよう」とは思わないでください。知識の集積は思考回路の作成が終わってからでないと、効果がないどころか、誤った自信を生むこともあるので要注意です。 音読・暗誦などよりも、小3までの「読み聞かせ」のほうが格段に重要であることは言うまでもありません。視覚イメージの再現を意識的にさせることが、絶対基礎学力の養成になるのです。 *「子育てと教育の大原則」が高価すぎますので、コチラをお勧めしますね。 *「思考の臨界期」は、e-BOOKなら無料(期間限定ですが)ですよ。 糸山 泰造7月2日 【どんぐり倶楽部...文責:糸山泰造】 Pre_DON...Staff...ひとつきズレます。のんびり待っててね。明治時代(M18年発行第一リードル独案内)のテキストが手に入ったので、その資料も送る予定です。 糸山 泰造6月25日 【どんぐり倶楽部...文責:糸山泰造】...再掲載(原本不明) ■音に敏感な時期 →何のための時期? →言語(母語)の獲得のため □関連Index:「2才児神話・3才児神話」と呼ばれる「暗記能力の期間限定的優越性」は、理論思考の原初的な基盤 である、原形思考回路のモデルを書き出さずに、頭の中だけで(天才たちがすることと全く同じことを)するための、 獲得支援機能の一時的な進化である。 □関連Index:3歳以前の記憶が定かでない原因は「3歳時前後に起こる、第一次シナプスプルーニング」にある。自己確立を可能にする(しなければならなくなる)原因は「12歳前後に起こる、第二次シナプスプルーニング」にある。 多少のストレスや刺激(他人の考え)が入ってきても、オリジナルの思考回路網が頑丈に強化されているので、大丈夫なのだ。しかし、逆に、大丈夫なように強化しておかなければならないのが、12歳前後の仕上げの時期ということである。 □関連Index:<危険な宿題=お粗末3点セット>を<お見事3点セット>に変える方法 1.漢字→image-fix法(イメージフィックス法) 2.計算→これだけ算数 3.教科書音読→どんぐり問題・思考力養成 ex)計算練習と言える計算式は下記のような混合計算のみで、1週間に1問が最適。 □関連Index:「デンタくん」...宿題の悪影響回避 2013-12-20(金) 今日、冬休みの宿題が渡されました。ふゆのワーク(国語10ページ、算数10ページ) ふゆプリント(全て計算問題50題*5枚)視写(1枚)読書(5冊) 作文2日分だいたい想像していた範囲内でした。ほとんどがマシーンの冬休みのレクリエーションです。まさかこの年になっても宿題をするとは思わなかったよ。あと5年か。頑張らなくては。 ところで今日娘が学校から持って帰ってきた、算数の100問テストです。右上に<705>と書かれてあるのは、7分5秒のことらしい。先生がタイムを測っていて、全問できたときの時間を書 かないといけないそうです。全部頭の中のデンタくんでやったよ、って言ってましたが、こんなにたくさんあって本当にデンタ君をきちんと使えてたのか心配。ただ、タイムを測られている割には自分のペースでできたようです。ちなみにクラスで一番速かった子は2分23秒だったそう。娘以外のクラスの子供たちは、速いのがすごいと思っているようです。しかし、100問もあるのによく1問も間違えなかったなあ。マシーンなんか、20問の計算の宿題ですら1問間違えることがあるのにね。 ■計算プリント...酷いものですね。繊細な思考回路は、これだけでもズタズタにされてしまう。繊細なものは鈍感で単純なものには簡単に負けてしまう。同居させてはいけない理由である。「デンタくん」は、この悲劇を回避することができる唯一のワクチンです。使ってください。 >全部頭の中のデンタくんでやったよ ●この学年だとどんな感じで見えるんでしょう。 何月生まれでしょう。小1でも十分安定しているのですねぇ。自分が小学校の時には、まだ、「デンタくん」も「三角視算表」も発明されていないので、実感がないのですが、年齢に反して、短時間のものなら鮮明なのかもしれませんねぇ。2号も使えるんですねぇ。3号とかやらないでね。 2013/12/21(土) 17:45 | BEONくんへ こんにちは。コメントありがとうございます。娘は平成19年2月生まれ、早生まれです。家では、 ■計算は紙に書いたデンタ君をクリアファイルで挟み、ホワイトボード用マーカーで色を塗る →それを頭の中のデンタ君で同じイメージをする、という方法でやっています。 ■デンタ君1号 →2号と進みました。 ■例えば7+8なら、頭の中のデンタ君2号で左10本指の7本と、右10本指の8本に色を塗っているそうです。 これで 上側にある両手(左5本右5本)で10本と、下側にある左2本、右3本で5本とわかり15。 11-6なら、2号の 左10本指の10本と、右10本指の1本に色を塗り、上側にある左手5本と右手1本を消して、下側左手5本が残って「5」とやっているようです。 1号も2号も最初は頭の中のデンタ君のイメージがなかなか浮かばず、答えを出すのに ものすご〜く時間がかかっていました。ですが、根気よく毎日2題ずつ丁寧にやっていたら、ある日突然イメージがすんなり浮かぶようになったと言っていました。確かにその頃から計算が少し速くなりました。娘の自己申告なので、本当にそのように頭の中で浮かんでいるのか、はっきり確認はできないのですが。今まで宿題の計算カードは一切やらせませんでした。どんぐり倶楽部に出会えて本当によかったです! ありがとうございます。 2013/12/22(日) 01:53 >今まで宿題の計算カードは一切やらせませんでした。 ●理想的です。 ●100問テスト→100点 ◉日本全国で、「デンタくん」をするだけでも、教育革命が起こるんですけどねぇ。 ◉「ある日突然」→小脳に思考回路がコピーされて使えるようになったからです。 ※ネクストステージ理論にあるように、進化するときにはステージごとガクンと上がる(進化する)のです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019年08月10日 12時41分10秒
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