ヘンリー・メリヴェール卿シリーズ長編22作品中19作目にあたる
カーターディクスンの「墓場貸します」
(A Graveyard to Let,1949,斎藤数衛訳)
を読んだ。
時代は明記されていないが,これまでの作品では著作前年か,前々年が多い。ただ,1947,48年ともに7月6日が月曜日(本文の記述)ではないので,とりあえず不明。
メリヴェール卿がアメリカに行き,ワシントンに行く途中で立ち寄ったニューヨークで大活躍(?)
船上で記者団を煙に巻いたインタビュー,地下鉄入口のマジックでで交通警官をからかって一騒動,野球のバッターとしてプロでも通用するような技術を見せるなどの活躍(?)もあったが,もちろん彼を待ち受けるかのような,というより文字通り待ち受けていた事件も……。
資産家でヘンリー卿の友人でもあるフレデリック・マニングは,子供たちとヘンリー卿,元新聞記者のサイ・ノートンの前で自分の失踪を宣言し,翌日,財団の金を使い込んだ疑いで検事が到着する直前に,洋服を着たままプールに飛び込み,そのまま消えてしまう。
プールから消えた方法は? フレデリックが駆け落ちしようとしていた相手の正体は? などなどを最後にはヘンリー卿が解き明かす。
これぞと最初から思っていた犯人を,
メリヴェール卿の言葉をもとに候補から外したのだが,その言葉がジーン(フレデリックの娘)を安心させるための嘘だったなんて!!
けれども,おもしろかったなあ。この時期の作品は,読みやすいし(笑)
カーター・ディクスンの他作品についての日記は,フリーページ 読了本(海外) (カーター・ディクスン)からごらんください。
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