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テーマ:ミステリはお好き?(1495)
カテゴリ:読んだ本(ミステリ・海外)
キャロリン・G・ハートの「手紙と秘密」(2003,Letter from Home)を読んだ。ジャーナリストとして名をあげたグレッチェン・グレイス・ギルマンが,生まれ故郷に戻り,戦争中の特例ということで13歳で新聞記者になり,友人ハーブの母親フェイが殺された事件でフェイに好意的な記事を書いて町の人々から疎まれ,祖母の死をきっかけに町を離れるようになった事情を回想していく。 うやむやに終わってしまった事件が時を経て解決され,「物書き」であるG・G・ギルマン(性別や年齢がわからない署名であるところが,終始好意的だったデニス編集長の創意)がハーブとその両親そして自分自身についての話を伝える決意で終わるのだが,その決意が作品そのもので実現されているという,「なんかすごくうまい構成!」と感心させられた。 文庫本裏表紙の「純真なヒロインの孤独な闘い」なんてのはちっとも書かれていないし,少女探偵なんてのもどこにも出てこなかったとは思うが,娘を捨てるように結婚してカリフォルニアに行ってしまうグレッチェンの母(祖母の死後すぐに呼び寄せているので冷たいわけではない),周りの目を気にせずにダンスと絵にのめりこむハーブの母をはじめ,戦争中を生きた人々,特に女性たちがとても印象深く描き出された,オススメの1冊である。 手紙,帰郷・回想から再会にいたる構成もよかったが,残念なのは「フェイ」を「Fay」と書いてあることによる謎解き。 もっとうまく処理してほしいというのは高望みとはわかっているのだが,「翻訳ミステリ」のツラサが垣間見られた キャロリン・G・ハートの作品についての日記は,フリーページ 読了本(海外) (キャロリン・G・ハート)からごらんください。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ → ミステリ・サスペンス・推理小説全般 こちらもクリックをよろしく!! → このブログのRSSのURL → RSS ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 楽天ブックス 記事関連のオススメ日記 ミステリの部屋(samiadoさん) 読書とジャンプ(むらきかずはさん) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007/05/08 01:48:45 AM
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