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2007/07/07
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ピブル警視シリーズの2作目である,

ピーター・ディキンスンの「英雄の誇り」(A Pride of Heroes<Old England Peep Show>,1969)

を読んだ。

第2次世界大戦の対ドイツ奇襲作戦の英雄として有名な双子のクレヴァリング卿の館で年とった召使いが自殺し,ピブル警視が,「自殺の確認」のために出向くのだがが……,調べていくうちに次々と新しい事実が明らかになり,ライオンに襲われたり,絞首刑にされそうになったりとピブルにとって散々な1日になることに。

クレヴァリング卿のヘリングズの館は「ディズニーランド」にならい,「古き英国」を再現してアメリカやドイツなど外国からも観光客を集めているが,敷地内を走っているスチーブンソンの「ロケット号」が実は機関車ではなく電動車であるなど「いかがわしい」部分があり,そのいかがわしさが将軍の英雄伝説などとも絡んでいく。

今作もやはり読みにくく,それが作者によるものか訳者(前作とは別の人)によるものかは不明。前年度に続くCWA賞(1969)の受賞作なのだが,イマイチ。
連続ドタバタ的おもしろさはあるが謎解きのおもしろさはあまりなかった。


ピーター・ディキンスンの作品についての日記は,フリーページ 読了本(海外) (ピーター・ディキンスン)からごらんください。

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Last updated  2007/07/07 01:03:03 AM
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