『道化の休息』 1991
『道化の休息』 1991 絵を描くとき、何が大切なのかとよく訊かれる。昔、カメラのない時代であれば、記録する必要性から、写実の大切さが重要視されたと思う。しかし、誰でもが気楽に写真を撮れる今、その意味合いは希薄になっている。一時期、スーパーリアリズムと言われるものに挑戦したことがある・・・(残念ながら写真は残っていないが・・・)『写真以上にリアリティのある絵画』ということなのだろうが、これはこれで面白かった。絵画で言うリアリティとはなんなのだろうか・・・?単に被写体を写し取るのではなく『作者がその被写体から感じ取ったものを表現する』ということなのだと思う。『上手な絵』ではなく・・・『良い絵』を描きたいと思う・・・。『道化の休息』 1991 油彩 F4