『死んだ女の子』
明日8月6日は『ヒロシマ原爆の日』です。 46年間唄い続けてきた歌を・・・。 『死んだ女の子』 ナジム・ヒクメット開けてちょうだい 叩くのはわたしあっちの戸 こっちの戸 わたしは叩くの怖がらないで 見えないわたしを 誰にも見えない 死んだ女の子をわたしは死んだの あのヒロシマで あのヒロシマで 70年前に あの時も7つ いまでも7つ 死んだ子は決して 大きくならないの炎が飲んだの わたしの髪の毛を わたしの両手を わたしの瞳を わたしの身体は ひとつかみの灰 冷たい風に さらわれていった灰あなたにお願い だけどわたしは パンもお米も 何もいらないの甘い飴玉も しゃぶれないの 紙ッきれみたいに 燃えたわたしは戸を叩くのは わたし わたし平和な世界に どうかしてちょうだい炎がこどもを 焼かないように 甘い飴玉が しゃぶれるように炎がこどもを 焼かないように 甘い飴玉が しゃぶれるように