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テーマ:絵描きのたわごと・・・(366)
カテゴリ:油彩作品
『イカロスの海』 1998
【ギリシャ神話・イカロス】 ダイダロスはイカロスの父で、細工の名人であった。ダイダロスがミノス王のためにラビュリンス(迷宮)を造った。 ダイダロスは後にミノス王から見放され、息子のイカロスと共に、ある塔に閉じ込められてしまった。 その塔を抜け出すために、鳥の羽を集めて、大きな翼を造った。大きい羽は糸でとめ、小さい羽は蝋(ろう)でとめた。 翼が完成した。二人は翼を背中につけた。 父ダイダロスは、息子のイカロスに言う。 「イカロスよ、空の中くらいの高さを飛ぶのだよ。あまり低く飛ぶと霧が翼の邪魔をするし、あまり高く飛ぶと、太陽の熱で溶けてしまうから。」 二人は飛んだ。 農作業中の人々や羊飼いたちが二人の姿を見て、神々が空を飛んでいるのだと思った。 イカロスは調子に乗ってしまった。父の忠告を忘れ、高く、高く飛んでしまった。 太陽に近づくと、羽をとめた蝋(ろう)が溶けてしまった。イカロスは羽を失い、青海原に落ちてしまった。 以後、その海はイカロスと名づけられた。 『イカロスの海』 1998 油彩 F10 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2013.01.06 15:45:39
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