オムニバス作品
原題「わが青春に告ぐ」
3人の若者の不器用な人生を
現代の韓国社会や文化を背景に画いた映画
1 チョンヒ - 全てのものが紛らわしい未完の青春
演劇科で現代舞踊を専攻する21歳の休学生チョンヒは
貧しいけれど姉さんと二人きりで幸せに暮らしているが
彼との愛情問題と子供たちを捨てて出て行った父の
突然の訪問に戸惑い 姉さんが熱心に金を貯めて
新しく用意した家まで詐欺にあってしまう。
2 クヌ - 時間を遅らせたい無謀な青春
公衆電話ボックスの修理と撤去をする26歳のクヌは
特別の夢もなく勤める会社のストライキにも関心がない。
同じ職場で働く先輩チュンソクと一緒に
他人の通話内容をこっそりと盗聴していて
偶然に知った女性に執着するようになる。
ある日、彼女の通話を盗聴して電話線を切り
通話相手の男を追いかけて暴行する。
そして彼女の家を訪ねて行って無謀にも愛を告白する。
3 キム兵長 - 現実に首をうな垂れる無力な青春
一時は独文科博士課程の学生だったが軍人キム兵長は
10日間の最後の休暇をとる。
最後の休暇の便りを家に知らせず
妻をびっくりさせるつもりで 家に到着したイノは
妻の変化に戸惑う。
30歳という現実の重さに学業をあきらめて
就職を準備しようとする彼が 妻の不倫を
どう受け止め どう対処するのか。。
すべてが不器用に生きる人々を映し出しているからか
全体的に暗く ともすれば眠りに陥りそうな映画でした^^;
スイスの第 59回ロカルノ国際映画祭で
国際映画批評家連盟(FIPRESCI)賞と
アジア映画振興機構(NETPAC)賞を受賞したらしいのですが
一般受けは しにくい作品に思えました。
2話目は『キム・テウ』が主演です。
難しい作品ばかり出るので・・・というコメントを見つけたので、
リンクしておきます。