第21回福岡アジア映画祭2007
1970年代・・
韓国では、出産率が高く
国の政策で妊娠を抑制する為に
保健婦が派遣される。
国で出産率が一番高い村
ヨンドゥには 保健所員(キム・ジョンウン)が
派遣されるが、避妊の「避」の字も知らぬ村人相手に
四苦八苦する様が描かれている。
題名からして もっと明るいのかと思ったけれど
(確かに最初は面白いのですが)
段々と問題が悪化してくると
笑い事では済まされないような事態が起きてきて
一体 何を言いたかったのか?と疑問に思えてきました。
映画祭では ティーチイン(質疑応答)があり
この素朴な疑問に「監督」自らが答えてくれたのですが
コレは元々韓国の政府自体が考えた案ではなく
「アメリカ」から押し付けられた政策のようでした。
それで、今 韓国も日本と同じく「少子化」で悩まされ
ちょっと コレを皮肉った映画なのでした。
確かに子供が少なければ、「いい生活」はできるのですが
家族が楽しく暮らすには
子供がたくさん欲しいと言うのも分かります。
子供がいない(出来ない)人には
ちょっと辛い映画でもありますね。
面白かったのは、「コンドーム」の使い方が分からなくて
必死になっていたり 子供たちが風船や帽子に
して遊んでいたり・・と あまり目にする事のない
場面が前面に出ていたことでした。
(かなり驚きましたが。。)
俳優人もキム・ジョンウンやイ・ボムスなど
有名な方を持ってきたのは
コメディも出来て シリアスな場面でも
しっかり演じてくれる俳優を選んだ・・とのことでした。
子は宝・・人と人とのつながりで国は成り立つ・・といった事を
村長が言うのですが、確かにそうですよね。
なかなか面白い映画ですので、是非観てみてください。