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テーマ:お勧めの本(7401)
カテゴリ:本
生真面目な女子高生・ウィニョンの毎日は想定外の事件が盛り沢山。 たとえば恋...自分の恋ならいいのだけれど、恋をしているのは母さんだった。 彼女はベストセラー小説家、そして離婚歴3度のツワモノなのだ! 奔放な母、父親の違う二人の弟。 奇妙なチームで過ごす涙と笑いの日々は、 早く大人になりすぎたウィニョンに「自分自身を愛すること」を教えるのだった。 韓国女性の熱い支持を集める「新しい家族」の物語。
コン・ジヨンさんの自伝のような小説です。 コン・ジヨンさんには、父親の違う3人の子供がいますが その中の長女・ウィニョンを主人公に 家族の繋がり、葛藤を細かに綴ってあります。 家族の繋がりを大事にする韓国で 離婚を3度繰り返し、父親の違う子を3人育てるというだけで 並大抵の精神力の持ち主ではない事がうかがい知る事ができますが その過程を知ると何とも物悲しくもあります。
小説は高校2年のウィニョンが、 父親の家を出て母親の元へ行ったところから始まり 大学生になって母親の元から巣立っていく1年半程の期間です。 母親と父親達との関わり。 母親と子供たちとの関わり。 過去と現在、そして未来への希望も含めて 家族とは・・・と問い続けるウィニョンたち。 今の韓国の実情も分かり、読み応えのある小説でした。 蓮池薫さんが訳されています。 韓国語で読みたい方はこちらを・・ 「チュルゴウン ナエチブ」 普通の韓国語では「ウリチブ」(私たちの家)というのに あえて「ナエチブ」(私の家)と題された意味も読むと分かります。 コン・ジヨンさんの書いた本では他に 「私たちの幸せな時間」などもあります。 韓国で若い根強く愛される小説家です。
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