ドラミの足跡～果てしなき戯言～

ストレイテナーの故郷・長崎のライブに、一度は行ってみたいよね。
ということで、今日から2泊3日で長崎遠征。

まず手始めに、本場のちゃんぽんを食べてみる。
ホリエは、「リンガーハットで充分美味い」って言ってたけど、
ま、一応、そこは地元のお店で食べないとね。お約束。

昼食後は、ひたすら南山手・東山手を歩く、歩く、さるく。
日傘が折れるという緊急事態が発生したこと以外は、
予定通り、がっつり観光地を巡った。
「初日から飛ばしすぎじゃないか!?」という疑惑が生じる勢い。

石畳の坂道と階段に疲れ果てたので、とりあえずカフェ休憩。
モリッとパフェを食べ、再度南山手へ。
初・路面電車乗車に感涙。
スゴイよね、街中を電車が走るって、スゴイよね!!!

日も暮れ始めたことだし、ちょっと早いけど中華街で夕食。
とりあえず、行列の絶えない人気店とやらに入ってみる。大行列。
エビチリを食べながらも、ずっと窓の外に気を取られていて、
「ひなっち居ないかなぁ?」と、ひたすら連呼しまくる。
ホリエ・シンペイちゃんは、おそらく実家に帰ったとして、
ひなっちは、きっと中華街にでも繰り出すんじゃ…なんつって。妄想炸裂。

我らがカリスマ・ひなっちに会えるはずもなく、失意のお土産屋さん徘徊へ。
綾瀬が亀梨にシャンシャン振っていた、
光る奇妙なイソギンチャク風のおもちゃを、姪っ子へのお土産に買う。
こんなんで喜ぶかなぁと疑念を抱きつつ、お店を出ようとした。

その時。

いやいやいやいやいや。
ないよ、ないない。

ひなっち。
リアルひなっち。

あり得ない。

目の前に日向秀和。
カリスマべーシスト・ひなっち。

たまたま店先を覗いたひなっちと、目が合ったりして。

いやいや!
いやいやいやいやいやいや!!

ひなっち…（T-T）

あまりにもファンだと、反応が鈍る。というか、固まる。
ビックリどころじゃないもんね。
青天の霹靂ってこういうことなのねっつって、いやマジで。
そりゃね、居たらいいなと思いましたよ、確かにね。
でも、ホントに居るとは思わないじゃない。
タイミングばっちり過ぎるし、怖いでしょ。

相方に、言葉にならない言葉で、
必死に「ひっひっひ…ひな…ひなっち…」と伝えるも、
「はぁ？（怒）」と、怪訝な顔で見られる始末。
いや!そうじゃなくて!ひなっちが!!ひなっちがぁっ!!!

察した相方が、「はうぁーっ!!!」となる。
ほれ見ろ!!そうなるじゃろがい。
もう本当にビックリどころじゃないんだって。

ひなっち。
リアルひなっち。

アンパンマンばりに、勇気100倍出して声を掛けた。




「日向さんですか？」

「はい。」

「あ、明日、行きます。」

「ありがとうございます。」

「頑張ってください。」




終了…。

そりゃぁ話したい事は山ほどあったんだよ、本当はね。
でも、あんまり食いつくのも鬱陶しいだろうし、ここはサラッと…なんて、
ついついあっさり風味で仕上げてしまったりしてね。
裏腹、まさに裏腹。

とにかく感動というか、もう何も言葉が出て来なかった。
好きすぎると、こういう時、機転が利かないもんだよね。
本人の前ではサラッと去って行ったけど、中華街の角を曲がった瞬間に、
相方と2人で肩をバンバン叩き合って、奇声を発し握手する始末。
後から後から、込み上げてくるんだよね、興奮と感動がね。

この感動を誰かに伝えたい!!
でも、悲しいかな、周りにテナーを知っている人間が少ない…(T-T)
仕方ない、母親に電話だ。



（一部始終を説明）



「で、握手したと?」



・・・・・・・・・・・・・・・・。



はぅぁ～っ!!!!



その手があったか…。
まったくそんな発想はなかった。
本当に、会えただけで泣きそうになってね。
そうか…、その手があったか。
なんで「握手してください」って言えなかたのかなぁ。
二度とないのに。こんなミラクル、二度とないのに!!!
いやでも、会えたことだけで満足だったから、そこまで頭が回らない。

カリスマベーシスト・ひなっちが、そこに居た。
うん、充分だ。

そんなこんなで、熱く語りながら、夢か現か、物思いに耽っていたら、
「で、ここはどこっ!?」
と、なるくらい、遠くまで歩いている始末。
「で、ホテルはどこっ!?」
と、地図を見つつ信号を渡ったら、後ろから路面電車が追い掛けて来た。
スタンド・バイ・ミーかっつって。
なかなかないよね、普通に横断歩道を渡っただけなのに。
長崎の交通事情は恐ろしい。

興奮冷めやらぬまま、稲佐山へ。
中腹から山頂までのバスを待つのが面倒で、
寄り添うカップルたちを横目に、階段を歩いて登る女が2人。
普段なら絶対にあり得ないけど、完全にひなっちマジック。
絶対、明日足腰ヤバイって分かってるけど、いかんせん今は無敵。

女2人で見る100万ドルの夜景。黄砂で煙ってピンボケ夜景。
折角登ったのに…、ま、いいけど。
なんてったって、ひなっちに会えたもんね。

車でホテルへ帰る道中、流れてきた「REMINDER」に泣く。
そこから何かが変わっていくだろう
壊れた形や消え失せた色

ひなっちに会えた感動を忘れないうちに、ギネスビールで乾杯。
盛り上がった勢いで動画を撮影し、CDTVばりのコメントを友人に送りつける。大迷惑。

長崎初日、充実過ぎる一日、終了。