ドラミの足跡～果てしなき戯言～

「俺も取るから、お前も取れよ。」

多分、以前の私なら、
何とも思わなかったであろうデンマーク戦後の本田圭佑のコメントに、
自分でもびっくりするくらい涙が出た。

岡ちゃんがバッシングされるのは、それだけ期待されている証だし、
「No.9」のストライカーが、背負わなければならない宿命の十字架だと分かっているけれど、
何とかその重圧から早く解放してあげたいと思っていた、新参エスパファンとしては、
あの本田からのノールックパスは、本当に嬉しいパスで本当にありがたかったんだよね。

孤高の王様と何かにつけて比較される若き金狼は、
実は、とても心優しいサッカー大好き青年なんじゃないかって、
仲間思いの本田を勝手に想像して、勝手に涙が出てきたんだなぁ。

私としたことが、イナを差し置いて本田なんかに涙を流すとは…
髪型が似てるから間違ったのかなぁ（笑）

だけど、いつも直前になって大舞台を棒に振って来た、あべっちやヤットの活躍しかり、
「谷間の世代」と揶揄され、国際経験のなさを憂われてきたアテネ世代の輝きしかり、
ドイツの雪辱を果たそうと、必死に食らい付く中澤や駒野の奮闘しかり、
23人全員が、色んな想いを胸に南アフリカの地に立っているんだと思うと、
イナが全てじゃないんだって、今さらながらに思ったんだよね。

イナだけじゃなく、日本代表全員を応援する気持ちが、
今さら湧いて来たんだ、本当に遅いんだけど（苦笑）

そんな風に思いながら、デンマーク戦を観ていて、
本当に最高の結果を出してくれた選手たちに感謝の気持ちでいっぱいになっていたら、
あの、イナのバカ騒ぎの変なダンス（笑）
まったくもう、三十路のおっさんが何やってんだ（笑）

子供みたいにはしゃいでるイナの姿が、もう本当におかしくて、
でも、そこにチームの一体感が表れていることが本当に嬉しくて、
相変わらずの可愛いイナの笑顔に、やっぱり涙が出てきた。
何だかんだで、やっぱりイナが好きなんだなぁ。

たとえスタメンでなくても、イナは一緒に戦っているんだって、
歓喜の輪の中心に居るイナを見て強く思った。

サッカーはチームプレー。
そう改めて教えてくれた我らが日本代表。
遠く離れた南アフリカの地に向けて、精一杯の声援を送り続けるしかないよね。

さあ次はパラグアイ！
選手、スタッフ、サポーター。
日本サッカーを応援する全ての人たちが一丸となって、共に戦おう。

なんて、青臭いことを言ってみたりして（笑）