年老いた母を連れて、小高い湾岸線に沿った高級旅館の類に入れられるだろう有名宿に泊まってみた。
部屋つき露天風呂で、食事も部屋食が可能なお部屋を予約していた。
しかし、どこも人手不足なのだね、一昔前なら仲居さんと呼ばれる従業員はほぼ全員東アジア及び東南アジアの方。でも皆さん、日本語が上手に操れて、すごいと感心させられるレベル。接客も上手。
おおーと感心していたら、肝心の部屋がお粗末。
室内露天風呂なのに、風呂を目隠しするブラインドが壊れている。
フロントに連絡、日本人の責任者が湯浴み着を持ってやってきて、先日の暴風雨の際に壊れてしまいまして、修理は発注したのですが、間に合わなくて、これで対応させて頂いています、と。
キレそうになるところをグッと堪えて、他のお部屋も皆そうですか?と尋ねると、生憎この部屋だけ壊れていて・・と。
この旅館に来ることは二度とないな、と思いながらも、他に空いている部屋があれば代えて貰えますか、と尋ねると、部屋食ではなくなりますが可能ですと。少し広めの部屋で値段は同じであればと気持ちを切り替えた。
しかし、さもありなん、夕食もそこそこであり、日本語がいくら上手な従業員でも料理の細かい説明には無理があり、指差す料理と説明する内容は外れており。
やけ酒を喰らって寝た。