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テーマ:連載戯曲(216)
カテゴリ:ティアーズマーク
午前 7時 台所から料理をする音が聞こえてくる 母 玲子 43歳 平日のいつもの風景である階段を降りてくる音が聞こえる 父 健夫 47歳
健夫 おい! 玲子 はい? 健夫 あのネクタイ何処だ? 玲子 あの?青いの? 健夫 そう。 玲子 無いの? 健夫 無いから聞いてるんだ! 玲子 タンスの引き出しは見たの? 健夫 引き出し? 玲子 まだ一回も使ってないでしょ。箱に入ったままなんじゃないの? 健夫 あ・・・。
健夫部屋を出て階段を上がる
玲子 感謝の言葉って言うモノはないのかしらねぇ・・・。大体「おい!」って何よ、「おい!」って・・・。
玲子 独り言を言いながら再び料理を始める
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