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テーマ:連載戯曲(216)
カテゴリ:ティアーズマーク
健夫 朝食を食べながらふと顔を上げ居間をみる
健夫 あ、親父おはよう。 健三 おはよう。・・・お前なあ・・・。 健夫 ん? 健三 子供じゃないんだから、もうちょっと早く起きるとか考えたらどうだ? 健夫 (うるさそうに)ああ、そうだな。 健三 毎朝毎朝、バタバタして・・。 健夫 すいませんね。 健三 大体朝飯くらいな・・・・ 健夫 やばっ!行かないと! 健三 おい!話は終わってないぞ! 健夫 はい、分かった分かった。
健夫 逃げるように立ち上がる
健夫 あ~じゃあ行ってくる。 玲子 いってらっしゃい。
健夫、早足で部屋を出て行く
健三 すまんねえ。あんな奴で。 玲子 いえいえ・・・じゃあ慌ただしい人もいなくなったし、ご飯にしましょう。 健三 そうだな・・・。あ、琴美は? 玲子 まだ寝てるんじゃないかしら。 健三 学校は大丈夫なのか? 玲子 さあ?遅刻なら遅刻で。 健三 まあ、それもそうだな。あの子も子供じゃないんだから。 玲子 ええ。それに私、誰のコトも起こさない主義なんです。 健三 え? 玲子 起こされなければ起きられないなら、いつまでも寝ていればいいんです。逆にいつまで寝られるのか見てみたいものです。 健三 確かにな、健夫も目覚ましをかけず、誰も周りにいない状況だったらいつまで寝てるんだろうな。 玲子 確か・・・30時間、一度も目覚めずに寝てたコトがあるって自慢してるの聞いたことありますよ。 健三 それ、知らない人に見られたら死んでると思われるぞ。俺がそんなコトしたら、間違いなく火葬場行きだな。 玲子 そんなこと・・・さ、ご飯にしてしまいましょう。 健三 ああ。
健三 食卓に向かう お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
July 24, 2007 01:25:26 AM
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