健三 吐き出したモノを見ながら
健三 ぐぇ!なんだコレは!?
玲子 パイナップル大福です。
健三 パイナップル!?
玲子 ええ。
健三 先に言ってくれよ。
玲子 言ったじゃないですか、大福だって。
健三 ・・・仕返しか。
玲子 ええ。
二人 パイナップル大福を食べ、お茶を飲む
健三 お茶は合わないな・・・。
玲子 ええ・・・。
二人 更に食べ、お茶を飲む
健三 慣れるかと思ったが、そうでもないな。
玲子 ・・・ええ。
健三 しかし、健夫も大人げないな、たかがマンゴーくらいで。
玲子 マンゴーだからじゃないですか?
健三 どういうことだ?
玲子 お義父さんの息子ですから。
健三 ん?
玲子 お義父さんも仰ってたじゃないですか、食べ物の時は勘が働くって。
健三 ん?
玲子 つまり、3人で温泉行って来たよとか言っても、あそこまでヘソを曲げるコトはないってことですよ。
健三 食べ物だからってコトか?
玲子 ええ。お義父さんもそうなんじゃないですか?
健三 ・・・ん~確かにそうかもな・・・。玲子さんはそこまで分かってて、何故あえて食べ物を選ぶんだ?
玲子 私へのご褒美とささやかな仕返しです。
健三 そうか・・・仕返しか・・・。
玲子 ええ、やられたらやりかえすのが私の信条ですから。
健三 ハムラビ法典だな。
玲子 ええ。
健三 納得したように頷く