次の日の朝8時
玲子、健三 朝食を食べている
健夫 慌ただしく寝着のまま部屋に駆け込んでくる
健夫 おい!
玲子 あ、おはようございます。
健夫 何で、起こさないんだよ!
玲子 寝てたから。
健夫 だから、寝てるから起こすんだろ!?
玲子 私、分かってると思うけど、他人を起こすの嫌いなの。
健夫 他人じゃないだろ!?
玲子 血は繋がってませんよ。
健夫 おい、親父!親父からも何か言ってやってくれよ。
健三 起きないってコトは身体が睡眠を欲しているってことだからな・・・。
健夫 健三の顔を睨み付ける
健夫 もういい!
健夫 寝室に戻る
玲子、健三 再び朝食を食べ始める
琴美が部屋に入ってくる
琴美 おはよ~。
玲子 おはよう。
健三 おはよう。
琴美 何?朝からバタバタして。
玲子 何か、寝坊したみたいよ。
琴美 起こさなかったんだ。
玲子 誰かを起こしたら、みんなのコト起こさなきゃならないでしょ?
琴美 まあ、寝坊したのが悪いわね。
玲子 ご飯は?
琴美 着替えてからでいい。
玲子 そう。
琴美 出て行こうとすると、健夫 服を着替えながら駆け込んでくる
健夫 朝飯は?
玲子 あ、今、パン焼きますね。
健夫 何だよ、焼いてないのかよ!もういいよ!
健夫 そう言うと携帯を取り出し電話をかける