玄関のインターホンが鳴る
琴美 誰?こんな時間に。
健夫がインターホンを取る
健夫 はい・・・え?警察?・・・はい、ちょっと待って下さい。
琴美 警察?お母さんに何かあったの!?
健夫 ちょっとここにいろ。
健夫 玄関に向かう
しばらく経って健夫 玲子を連れて戻ってくる
琴美 お母さん・・・お母さん!
琴美 玲子に抱きつく
健夫 しばらくそれを見ていたが、琴美を落ち着かせて
健夫 疲れたろ?寝るか?
玲子 うなづく
健夫 ちょっと寝かせてくる
健三 ああ、それがいいな。
琴美・・・うん。
健夫 玲子を連れて部屋を出る
健三、琴美 テーブルに着く
健三 お茶を一口飲む
琴美 お茶、冷めちゃったでしょ?
健三 ああ、そうだな・・・。
琴美 煎れ直すよ。
健三 いや・・・大丈夫だ。
琴美 そう・・・。
琴美 浮かせた腰を再びおろす
琴美 でも、良かった。なんにせよ、お母さんが帰ってきて。
健三 そうだな・・・。
琴美 でも、お母さん何処に行ってたんだろうね?
健三 そうだな、こんな時間まで・・・。
琴美 しかも、警察って・・・。
健三 ああ・・・。