何故か思い空気が二人を覆う
琴美は雰囲気を変える様に
琴美 補導される歳でもないしね。
健三 その変えてくれた雰囲気を壊さないように
健三 いや、分からんぞ。高校生くらいに見えたのかもしれん。
琴美 まさか!それ無理あるよ。
健三 ほらでも、暗いし。
琴美 暗いからってさあ・・・。
健三 まあ、そうだな。
再び、思い空気が二人を覆う
健夫 部屋に入ってくる
それを見て、琴美 立ち上がり
琴美 お父さん!
健夫 ・・・。
健三 れ、玲子さんは?
健夫 ・・・ああ、寝たよ。
3人口を開けぬまま、固まっている
琴美 重く口を開く
琴美 お母さんって・・・?
健夫 ・・・。
琴美 なんで、警察の人が?
健夫 深く息を吸い込み口を開こうとするが、口が開かない
琴美 お父さん・・・?
健夫 ようやく口を開く
健夫 前に・・・何処かで聞いたことがある・・・いや、映画で観たのか?
琴美 何を?
健夫 ・・・
健三 健夫!
健夫 あいつ・・・病院からココまで帰る間に・・・迷ったらしいんだ。
琴美 え?
健三 ここまでの帰り道が、分からなくなったんだ。