健夫 立ち上がり、台所へ向かう
健夫 晩飯どうする?
琴美 そんなこと言ってる場合じゃないでしょ?
健夫 今日、どうするかじゃなくて、これからどうするか?を考えるんだから、飯くらい食わないと。それに、お前等も何も食べて無いんだろ?朝から。
琴美 ・・・まあ。
健夫 親父だって、腹減ったろ?
健三 ああ・・・。
健夫 よーし、じゃあ何か作るか!
琴美 お父さん、作れるの?
健夫 いや。
琴美 駄目じゃん。
健夫 じゃあ、琴美は作れるのか?
琴美 いや、全然。
琴美 首を振る
健夫 一応、お前も女なんだからさあ、作れないとまずいだろ。
琴美 だって、作るチャンス無かったし・・・。
健夫 じゃあ、協力して作るか。
健三 ・・・俺は、何をすれば?
健夫 親父は俺以上に何も出来ないだろ?座ってテレビでも見てろよ。
健三 俺だけ仲間はずれか!
健夫 うるさいなあ。これから嫌でも何かしてもらうコトになるんだから、今日くらいはゆっくりしてろよ。
健三 あ、ああ・・・。
健三 渋々納得する
健夫 琴美に向かい
健夫 冷蔵庫に何がある?
琴美 冷蔵庫を開け食材を出し、健夫と共に料理を作り始める
出来上がった料理をテーブルに並べる
琴美 おじいちゃん、出来たよ!
健三 おお、そうかそうか。
琴美 お待たせ。
健夫 じゃあ、ちょっと呼んでくるわ。
琴美 うん。
健夫 部屋を出て行く
健三 テーブルにつく
琴美 ご飯をよそう