片山 頭を抱えている
片山 なんか、夢の中でストレス抱えてないか?コレ。
女B すべての事象にはプロセスがあって結果があります。そして、そのプロセスもそれを結果としてプロセスがある。
片山 よく分からないが・・・。
女B つまり、メロンパンを食べるという結果があったとします。
片山 メロンパン?
女B 例え話ですので・・・。
片山 あ、ああ、続けてくれ。
女B メロンパンを食べる為には、メロンパンを買いに行くというプロセスがあります。
片山 ああ。
女B そして、メロンパンを買いに行く為には、自転車に乗るというプロセスがあります。
片山 微妙な距離なのか?
女B は?
片山 パン屋まで。
女B 例え話ですから。
片山 あ~すまん。微妙な距離なんだな、チャリだもんな。
女B ・・・ええ、微妙な距離なんです。歩くにしてはちょっと遠くて、で晴れてるんです!!
片山 君でも、ムキになることあるんだな。
女B なってません!
片山 あ~分かった。で?なんだっけ?
女B ・・・つまり、結果に辿り着く前に、プロセスの段階でストレスを感じるコトは良くあるんです。それで、そこで感じたストレスが、結果を達成したときの充足感と比較した時に、充足感の方を大きく感じるコトができれば、そのストレスは元々感じなかったのと同じ状態になるのです。
片山 ってことは・・・。
女B ええ、まだ終わってないのです。
片山 まだ、続くの!?
女B そうみたいですね。あ、始まりますよ。
片山 何か、楽しみになってきた!
場面は更に戻って廃屋
ボスが椅子に座っている
その足下で女A 縛られている
ボスを挟むように男A 男B
ボス で?データを何処に隠した?
女A 黙っている
ボス そうやって、だんまりを決め込んでいると俺達もちょっと乱暴なことをしなくちゃならんのだよ。
女A それでも黙っている
ボス おい!
ボス 男Aの方を向いて声をかける
男A はい!
ボス 見つからないのか?こいつの持ち出したデータは。
男A ええ、こいつの家も探したんですが、それらしいのは・・・。
ボス 女Aの方に向き直り
ボス やっぱり、お前に聞かなきゃならないみたいだな。
女A 黙っている
ボス それを見て今度は男Bの方を向き
ボス おい!やれ!
男B はい!
男B 懐からナイフを取り出し女Aに突き立てる
同時に激しい音楽が鳴り響く
音楽と共に健介 登場
ボス 誰だ!おまえ!!
健介 俺か?俺は!スーパーサラリーマン!!新!谷!!
ボス スーパーサラリーマン?なんだそれ?
男A、男B おおげさに驚く
男A お、おまえがスーパーサラリーマン新谷ぃ!?
男B ま、まさか!?
ボス なんだ、お前等、こいつを知ってるのか?
男A 知ってるも何も、金さえ払えばどんな汚い依頼でも完璧に遂行する伝説のサラリーマン・・・。
ボス は?
男B こいつの顔を見た奴に待っているのは・・・
ボス 何だよ。
男A、男B 声をそろえて
2人 死!!
ボス 何!?
男A やばいですよ、こんな生けるゴルゴ13みたいな奴相手にするのは!
ボス 何、言ってやがる、こっちは3人向こうは1人プラス人質だぞ!
男B でも・・・。
ボス でももへったくれもねえ!!やっちまえ!!
男B ナイフを振りかぶり健介に斬りかかる
男B うわーっ!!
健介 男Bの初撃をかわし腹部へ拳を叩きつける
男B うなり声をあげ、その場にへたりこむ
ボス お、おまえ行け!!
男A う、うわーっ!
男A 健介につかみかかる
健介 男Aの手を取り投げ飛ばし、仰向けになった男Aの腹部に拳を落とす
健介 これで、1対1だな。
ボス うるせーっ!近づくな近づくとこいつの命はねえぞ!!
ボス 懐から拳銃を取り出し、女Aを盾にし健介に向かう
健介 随分、物騒なモノを持ってるんだな。
ボス 近づくなよ!
健介 お前の方が、その女が死んだら困るんじゃないのか?
ボス なんだと!
健介 俺は別に困らんぞ。報酬が手に入らないだけで。
ボス くそ!
ボス 女Aを健介の方に押しだし拳銃を両手で構える
ボス くらえ!!
ボス 拳銃を放つ
同時に健介 少し右に身を倒す
女A 健介の方に駆け寄り健介の後ろに回り込む
健介 当たらんな。
ボス くそ!
ボス 続けざまに2発拳銃を放つ
健介 ボスの方に近づきながら、身を右、左と揺らし弾をかわす
ボス 何!?
健介 そのままボスの目の前に立ち構える拳銃を手で押さえ、銃口をボスの頭に向ける
ボス や、やめろ・・・。
健介 ボスの指の上から引き金を押さえ
健介 バン!!!!!!!!
ボス わーっ!
ボス 倒れ込む
健介 腰を屈め、ボスの様子を確かめる
健介 はい!OK!!
その声と共に男A、男B起きあがる
男A ちょっとは手加減してくれよ~。
健介 したよ。でもあんまり手を抜いたら、わざとらしいだろ?
男A そりゃそうだが・・・。
健介 それに、わざとらしいと言えば、お前等の演技どうにかしてくれよ、ばれるかと思ってヒヤヒヤしたぞ!
男A すまん・・・。
男B すんません・・・。
健介 この人をみろ!完璧な演技だったぞ!
健介 女Aの方を見遣る
男A そいつ、台詞ねえじゃんか!!
健介 そういう問題じゃない!演技は心だ!!
男A ・・なんで、そんなんで怒られなきゃいけねえんだ?
健介 あと、拳銃持ってるなら先に言っておいてくれよ。あれやるのには準備運動が必要なんだから!
男A 準備運動?
健介 ああ。マサイ族のトコにステイして視力を8.0まであげとかないと、危険なの。
男A あ、ああそうなんだ・・・それは申し訳ない。
健介 まあ、これで、みんな幸せってコトでいいか?
男A ああ。ありがとう。
男B でも・・・
男A 何だ?
男B ボス・・・どうします?
男A ボスの方を見遣り
男A あー失禁してるゾ。
男B 気がついたら、ついたで・・・。
男A そうだよなあ・・・逃げるか?
男B え?
男A 決めた!俺逃げるわ!
男B じゃ、じゃあ俺も!
健介 なんだ、お前等も逃げるのか?
男A ああ、そうする。なんか、馬鹿らしくなってきた。
健介 よし!じゃあ、一件落着ってコトで。
健介 倒れてるボスの上に名刺を落とし
健介 困った時は、ご用命ください!!
男A その、見境無く名刺渡すのやめた方がいいぞ。
健介 そうか?
男A ああ・・・。
全員笑う
音楽が激しく鳴り響く
最後まで読んでくれてありがとうございます!!
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