超私的感 ビックボーナス
内容情報】(「BOOK」データベースより)大手パチスロメーカー・ダッシュ電子の企画開発部門を辞めた東は、トリプルセブンという小さな会社でパチスロの攻略法を売る仕事をしている。攻略法といっても、ほとんどがガセネタ。それをパチスロ中毒者に数十万円で売りつけるという仕事だ。そこでは悪徳商法でならした営業マンなど一癖も二癖もある社員たちが、あの手この手で客から大金をふんだくっている。ダッシュ電子との密かなコネもあり、堅調なビジネスを進めてきたトリプルセブンの周囲で、怪しい出来事が起こり始めていた。そんな時、ライバル関係にある、業界最大手・東栄企画との間に攻略情報を巡るトラブルが勃発した。東栄企画はヤクザ直営のヤバイ会社だ。我が身と会社の利益を守るため東たちは立ち上がる。はたして彼らは相手を出し抜き生き残ることができるのか。第2回『このミステリーがすごい!』大賞優秀賞受賞作。 【著者情報】(「BOOK」データベースより)ハセベバクシンオー1969年、東京都で生まれ、神奈川県川崎市で育つ。独協大学経済学部卒業。映画会社勤務を経て現在、某外資系CDショップにてアルバイト(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)【超私的感】★★★★ 5点満点「このミステリーがすごい」出品作品は実にハズレが少ない。この作品の凄さは内容にあらず作者のセンスにあると思う。緊迫した空気を創り出したと思いきや、次の瞬間コテコテの親父ギャグ。。それが不快でなく、プッと吹き出させてしまう。そしてまた緊迫が戻る。人間追い込まれた時確かにこういう下らないコトを考えがちだなと妙に納得させられる。