カテゴリ:地球に優しい
地震から1ヶ月。福島原発事故はいまだに収束していないが、新聞やネットに
原発事故の情報がいろいろ出ているので、放射能の漏洩がどう起きたのか、振り返ってみた。 下の図は福島原発の正門の放射線量の推移に種々のイベントを書き込んだもの。 原子炉は電源がなくなって、冷却できない状態が続くと容器が破損して 放射能が外部に漏れだすそうだ。 こちら→「電源喪失で容器破損」東電報告書検討せず 電源喪失から3時間40分後に圧力容器内の圧力が上がって、容器が損傷し 6時間50分後には格納容器も損傷して、放射性物質が外部に漏れ出す。 という報告が昨年10月にされていたのに、東電は対策せず。 で、実際のところは.... 3/11 14:46 地震発生 15:27 福島第一原発に津波の第一波到達 15:42 1~4号機の電源喪失 3/12 04:40 正門の放射線量が0.1μSv/hを越え0.866μSv/hに上昇 バックグランドの放射線レベルは0.05μSv/hなので、 0.866μSv/hはバックグランドの10倍以上、明らかに原子炉からの放射性物質の漏洩だ。 地震発生から、14時間後に放射性物質の漏洩が起きた! 3/12 01:20 1号機の格納容器の圧力が異常に上昇 10:17 1号機の弁開放 10:20 正門の放射線量が180μSv/hに急上昇 10:50 〃 が 7μSv/hまで下がる 15:36 1号建屋水素爆発 3/13 08:41 3号機の弁開放 09:20 正門の放射線量が282μSv/hまで上がる 10:00 〃 が6.5μSv/hまで下がる 3/12に圧力容器の圧力が上がりすぎたので、弁を開放して放射性物質を外部に 放出する操作を行っている。1号機と3号機の2回の弁開放は 直後に放射線量が急上昇し、その後すぐに下がっているのであるが、 その後の弁開放と放射線量は関連性があまりない。 3/13 11:00 2号機の弁開放 放射線量には変化なし 3/14 2:20 正門での放射線量が751μSv/hまで上昇後 5:20 3号機の弁を開放 正門の放射線量は6.7μSv/hと低いレベル 弁を開放したつもりが、開放されていないのか、弁開放の時刻が間違っているのか? 3/14 11:01 3号建屋水素爆発 18:22 2号機の燃料棒全露出 21:37 正門での放射線量3130μSv/h 3/15 00:02 2号機弁開放 06:00 正門での放射線量73μSv/hまで下がる 06:14 2号機圧力制御室で爆発音 損傷の疑い 09:00 正門での放射線量 11930μSv/hまで上昇 09:38 4号建屋で火災 10:22 3号機付近で400mSv/hの放射線量観測 3/16 05:45 4号建屋で2度目の火災 12:30 正門での放射線量 10850μSv/h それまでは、放射線量は一時的に上昇しても元のレベルに戻っていたが、 3/14の夕方 2号機で燃料棒が全露出して以降、放射線量は悪化の道をたどる。 3/15の2号機の圧力制御室での爆発、4号建屋の火災が大量の放射性物質を 放出させた要因だと思うのだが、真実はどうなのだろうか? まあ、何はともあれ、はやく収束させてくださいよ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
April 12, 2011 12:34:51 AM
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