カテゴリ:武術
感動しました。弓の本です。
岩波文庫33-661-1 「日本の弓術」(400円+税) ドイツ人:オイゲン・ヘリゲル氏が達人阿波研造氏に師事する話です。 スポーツと術の違い。日本人とヨーロッパ人の違いなどから 話が進みます。 師は、オイゲン・ヘリゲル氏に弓は心で引くと云います。ヨーロッパ人には理解できないですよね。 文中では、何かコツがあって、先生はそれをあまり早くから弟子に悟らせまいとして 仔細ありげな言い方をすると思った。(^.^) とか正直な気持ちを述べています。 阿波研造氏は弓は力で引くなと云い、弓を引いた両腕は何もしていない時と同様に弛んでいたと書いてあります。これもすごいのですが、一人ヘリゲル氏を招いて見せる技はまたすごいのです。 日本の武術って極意を先に云ったり、見せたりするものですよね。合気道もそうですね。 心で引く、力を使わないというのは極意を示しているのだと思います。 私も、自分の尺度でしかものを見ることが出来ず、云われても見せられても体現できない凡人ですが、日本武術の奥の深さを感じています。 自分が出来ないから、考えられないから、そんなのは作り話だと思わずに、名人・達人の逸話がいつか自分のものになることを夢見て稽古に励んでいます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jun 26, 2005 11:05:23 AM
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