カテゴリ:気付き
もしも身体が1枚の板、または棒のようだったら使い難いですよね。
幸い私たちの身体は、いくつもの関節があって自由に動くようになっています。 それは皆さんご存知ですが、はたしてどれくらい使っているのでしょうか? 日常では良いでしょうが、武術ではどれくらいバラバラに使えるかが、必要になってきます。 初心の方は勿論ですが、何年かやっている方でも1枚板のような使い方が見られます。私たちの毎日の稽古は身体の使い方を学んでいます。型の順序を何年繰り返しても修行にはなりません。自分の身体をどう使えるかが稽古であり修行なのです。 例えば、正面打ちで崩され片膝をついて受けるとき、胸を張って1枚板のようになっていませんか、写真写りは良いかもしれませんが、それでは稽古にはなりません。かわされた瞬間、胸はふっと無くなるように絞られ、ストッと膝を付きます。それが速さとなります。受けはヤラレ役ではありません。仕手(取)との攻め合いです。それが型稽古です。 また、突きも前から腕の付け根を抑えられても、肩や背中や胸などの動きで、そのまま拳は2~3cmは伸びます。(計ってはいませんが…) 勿論それが全てとは云いませんが、例えば腕や脚の一本をどれだけバラバラに出来るか。全身をバラバラにして、それらをどれだけ複合的に使えるかが稽古において重要な部分であり、それが上手と下手の差、修行の成果だと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|
|