テーマ:合気道。(539)
カテゴリ:モモのおじさんの独り言
大股で闊歩する人、小さく歩く人、左右にぶれる人、上下にぶれる人。
いろいろな方がいますが、多くはあまり考えずに歩いているのが実態でしょう。 でも、その立ち方や歩き方で骨盤が外に開いたりして身体に悪影響を及ぼすこともあるようです。 実は、今のような我々の歩き方は、明治維新の頃にフランス等の軍隊から取り入れたものです。 行進に都合の良い歩き方なのです。 それまでの日本には、今ようなの歩き方はありませんでした。日本人に行進を教えるのは一苦労だったそうです。 今、若い人が浴衣や着物ですぐに着崩れを起こすのは、着慣れないせいもありますが、西洋の歩き方だからです。 俗に言われるナンバ歩きとは違って、日本人はあまり腕を振って歩くと言うことはしなかったようです。 膝行もさることながら、日本人は手の位置や所作を大事にします。 能や日舞にも見られるように、動かない美しさやそこにあるべくしてあるような機能を大切にします。 動き方や歩き方もその国の文化なのです。 武術を始めて体験した時は、その動きに違和感があります。日常とは違った筋肉の痛み、違った疲れを感じますよね。 それは日常の動作が、日本人にあった生活の動きではなく、西洋風の歩き方や椅子での生活などに馴染んでしまって、あたかもそれが人間としての動きであると思い込んでしまっているためではないでしょうか。 武術を志す者としては、その日常の動きを否定することから始めねばならないのだと思います。 もとより先人の動きは、西洋文化での動き以前の動きなのですから…。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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