雨の日の過ごし方 ~いい趣味無いかな?~ その2
雨もたまには風情があっていいのだけれど、毎日になるとテニスもできず暇を持て余してしまう。 はてさて、今回もテニス以外の趣味を見つける糸口を探つてみようと思う。 その弐 将棋復活? 小学校の頃、何となくそれこそいつの間にか覚えて、兄弟でよく将棋を指していた。もちろん本将棋を指すことは少なく、周り将棋(金転ばし)やはさみ将棋をして遊んでいた。 大学では、将棋の好きな友達が何人かいたので、誘われるままに、いつの間にか、結構な時間将棋を指していた。それほど熱心ではなかったけれど、自由になる時間がたくさんあったので、互いの下宿を行き来しては、へぼ将棋を楽しんでいた。 就職してからも、将棋を指す機会に恵まれて、職場では、昼休み休憩室に将棋愛好家が集まり将棋を楽しんでいた。そこでは、将棋を指す人よりも観戦する人が多くいて、横からヤジを飛ばし、岡目八目を良いことに好き勝手に口出しをしては悦に入る人もいて、私など少々閉口はしたのだが、それなりに楽しく過ごしていた。 また、その頃、職場以外にもちょうどいい手合いの人間が10人ほどいたので、トロフィーなど準備して、月に1回程度大会を行ったりしていた。今でも実家の私の部屋には、その時優勝したトロフィーが3本ほどある。 多分その頃が一番強かったのではないかと思う。桂の三寸盤を購入してプロの棋譜を並べたり、「将棋世界」や「NHK将棋講座」などの月刊誌も10年ほどは定期購読していた。 いつの間にか段々に将棋を指す時間も少なくなり、40代以降はほとんど対局することもなく、唯一、コンピュータで将棋ゲームをしては楽しんでいた。はじめの頃は弱っちいコンピューターであったけれど、東大将棋なるソフトが出たあたりからは、アマチュアの有段者クラスのソフトも出るようになってきて、馬鹿にしたものではなかった。今では、プロ棋士をも凌駕してしまうほど強くなっているのだけれど。 そのコンピューター相手の将棋もここ10年位はほとんどしていなかった。 一昨年退職して時間もたっぷりできたので、復活したいと思っていた矢先、林邸で将棋倶楽部がはじまった。いきなりの参加もどうかと思い、まずは、将棋ゲームをしてみることにした。 ところが、以前は楽に勝てていたレベルのコンピューターにあっさり負けるようになっていて、更にはレベルを落としてもどうしても勝てなかった。驚愕、落胆である。 頭の回転が悪くなったのはさりながら、辛抱強く先の手を読むことがまったく出来なくなっていた。短気の化身である。 流石にこれほど弱くなっていては、すぐには林邸将棋倶楽部に参加することもできない。 さりとて、今更勉強し直す気にはならないので、発想を転換して、勝つためではなく、頭の体操、つまりは、ボケ防止のために、ゲームとして楽しむこととして復活することはできないだろうかと考えてみた。 テニスでも同じであるが、プロは勝つことによってのみその存在意義が認められるので、生業にするには勝たなければならないが、多くのアマチュアは別である。競技スポーツとして向き合っている人は勝ちを目指すがいいが、多くの愛好家は、体力づくり、ストレス解消、ダイエット等々、人それぞれに目的はあるものの、畢竟、楽しくというのが最大の目的であり、勝つことは二の次である。 もちろん楽しむためには勝つことも大切な要素であることを否定するものではない。強い相手とばかりゲームすれば、負けてばかりで嫌になるけれど、幸いなことに、下手な人も周りにはたくさんいる。下手な人と対戦すると当たり前に勝つことができるのは言うまでもない。要は楽しめるレベルの人とプレイすることである。上には上があるけれど、下には下がいる。 周りの愛好家と対局するのはもう少し捨て置いて、 まずは弱くて楽しめる将棋ソフトを手に入れることから始めてみよう。 また将棋が好きになれるかもしれない。将棋セット 本桂3寸足付将棋盤セット【特売品】(将棋駒黄楊錦旗彫駒)