早いもので今日は10月最終日。
世間では今日はハロウィンで賑わっているが、
我が家の10月最終日はいつも通り登校。
今日は学校公開日なのよ。
一時間目二時間目は1年生クラス合同の体育館で図工。
2学期から始まった水彩絵の具で、
体育の授業の6グループになり、
思い思いの花々を大きくて長い紙に描いていく。
先生方がギャラリーの上から12枚の
懸垂幕を貼り付け体育館に鮮やかな花が咲いた。
三時間目は『道徳』である。
私達の時代の道徳は、今思い返せばなんだか
教えを押し付けるような感じだったように思う。
教室でNHKの番組を観たりしていた記憶しかない。
それだけの内容のない時間だったのだろう。
道徳の参観をして、凄いなぁと思った。
考える力が身に付くものだった。
すなわち心を育てる授業だったのよ。
題材は『はしのうえのオオカミ』。
色鉛筆で手作りされた紙芝居の裏には
4スミに磁石がつけられていて、
各場面ごと黒板に貼っていかれる。
子供の心は…昔の子供に比べると
なんだか無関心にも感じる事がある。
『いじめ』もやはり無関心に関係していると思う。
他者との関わりが希薄だったり。
自分の立場に置き換えて気持ちを想像してみる。
感じ、考える…すると心が揺れる。
昔はヤンキーが多くいた。
校内で暴れ、木刀やラジカセしまいにシンナー。
そうする事で何かに気付いて欲しかったのか…
家庭内で得られないものを外でバランスを取る。
なんで荒れるのか根本の心の闇を見てやらないと
きっと意思の疎通は図れないんじゃないかなぁ。
みんな生まれる時は無事を祈られる。
生まれた時は母親は安堵の涙が出て
赤ちゃんとして生まれてきた事に感謝される。
と同時に、母親は同じように産んでくれた母に
心から感謝したりする。
いつまでも初心を忘れないでいるのは難しいかも。
初心を振り返る事を度々したら、
その都度その都度で反省が出来、
優しさを持ち直せるから、
よくリナを、叱れず怒ってしまった時などは
赤ちゃんの頃のリナの写真を見たりする。
オオカミはいつも一本橋で動物たちを追い返す。
オオカミ役と小動物役が段ボールの一本橋で
演じ、それぞれにどんな気持ちになったか聞く。
何人ものオオカミ役の意見、
何人もの小動物役の意見が出た。
みんなでワークシートに気持ちを書く。
みんな伸び伸びと発言をする。
ある日オオカミは一本橋でクマに出会う。
自分より体が大きいクマにオオカミは怯み、
橋を譲り引き帰えそうとする。
が、クマは引き帰さなくてよいと言い、
オオカミを抱き上げ自分の後ろにそっと置く。
遠ざかっていくクマをいつまでも見送るオオカミ。
オオカミの気持ちを考えてみる子供達。
「いじわるだったなぁと思った」
「明日からは自分も優しくなろうと思った」
など、子供達は色々な意見を聞き、
うなずいたりと心情が高まっていく。
今から57年前から始まった道徳授業。
そしてこれから3年後リナ達の学校教育では
『道徳』が教科化されるそうである。
年間35時間の教科になるとの事。
多くの価値項目について教えていくそうだ。
四時間目。
子供達は国語で、父母達は家庭科室にて講習会。
父母にあてた道徳授業地区公開講座だった。
『心を育てること ~これからの道徳教育』。
殆どの父母達は面倒だからと帰って行った。
出席すると言う私を変わり者のように笑う。
「えぇ?出ないよ出るわけないじゃ~ん、
だって面倒臭いも~ん。出んの?
リナちゃんママ頑張ってねぇ(笑)バイバ~イ」
多動が目立つ子のママに見送られ
家庭科室へと階段を上った。
家庭科室に集まった全学年の父母で、
それでも家庭科室は満席では無かった(苦笑)
四時間目が終わりリナを教室に迎えに行くと
教室にはママを待つ3人の子供達が担任と待っていた。
教室に迎えに行くママは3人だった。
明日は子供会行事の【お花売り】がある。
数週間前、福祉センターで胃ガン検診に行くと
福祉センターの別部屋でコーラスの歌が聞こえた。
心が揺れた。
「花は花は花は咲く~♪」と練習していた。
【花は咲く】
【作詞】岩井俊二
【作曲】菅野よう子
真っ白な 雪道に 春風香る
私は懐かしい あの街を思い出す
叶えたい夢もあった
変わりたい自分もいた
いまはただなつかしい
あの人を思い出す
誰かの歌が聞こえる
誰かを励ましてる
誰かの笑顔が見える
悲しみの向こう側に
花は 花は 花は咲く
いつか生まれる君に
花は 花は 花は咲く
私は何を残しただろう
夜空の向こうの
朝の気配に
私は懐かしい あの日々を思い出す
傷ついて 傷つけて
報われず 泣いたりして
今はただ 愛(いと)おしい
あの人を思い出す
誰かの想いが見える
誰かと結ばれてる
誰かの未来が見える
悲しみの向こう側に
花は 花は 花は咲く
いつか生まれる君に
花は 花は 花は咲く
私は何を残しただろう
花は 花は 花は咲く
いつか生まれる君に
花は 花は 花は咲く
私は何を残しただろう
花は 花は 花は咲く
いつか生まれる君に
花は 花は 花は咲く
いつか恋する君のために
震災4年を経て歌詞が1カ所、
亡くなった人の視点で語っていた
「わたしは何を残しただろう」
の3度の繰り返しのうち最後の1回だけを
これからを生きる者の視点で
「わたしは何を残すだろう」になったそうである。