カテゴリ:娘とのひととき
雨は止んだがどんより空。
ラジオ体操の神社へ向かう。 セミの抜け殻を探しながら神社の敷地を歩く。 昨日は気付かなかったが、 苔むす木に、別の葉が生えていた。 羊歯かな…葉裏に胞子の玉がついてたりする。 調べてみたら、ノキシノブ。 万葉集なんかでも出てくる植物なのね。 上の方を見上げるとセミの抜け殻があった。 リナの両手にはセミの抜け殻が8個( ̄∇ ̄) 雨上がりだからカリッとしてないシンナリした抜け殻(;´Д`) ちょっと…いやな感じだわ(・_・;) また明日も集めるからと隠しておくと言い、 桜の木の幹の間にワサッと詰め置く(-ω-;)…。 知らずに発見した人は気味が悪いだろうな( ´艸`)ププププ 今朝はそんな天候なので7人しかラジオ体操に来ず、 それでも集まったメンバーで体操した。 1年生の女の子のラジオ体操は辿々しくてロボットみたいで だけど真剣な顔で、しかも全力だ。 可愛くて私は目が離せなかった。 ここの子供会のラジオ体操は円陣でやる。 今朝は1年生ちゃんと私が向かい合わせだったので、 1年生ちゃんは私のラジオ体操を真似ながら全力だった。 目が合うとニッコリ恥ずかしそうにする顔が可愛らしい。 ラジオ体操の後にリナはまたセミの抜け殻探しを始めた。 そう言えば、幼稚園の頃。 セミの抜け殻探しをしていたら、 生きたセミの幼虫が歩いてるのを発見したっけ(笑) 手に乗せてやると、カサコソと幼虫はリナの腕を登り 海で捕まえたヤドカリの記憶を思い起こさせた。 リナはソレを『ミンミンちゃん』と名付けて、 大切にお持ち帰りして、自宅の網戸に移し上らせた。 羽化したセミの羽はまるで妖精の羽根の色のようで綺麗だったわ。 試しに覚えているか聞いてみたが、 ミンミンちゃんの事をちゃんと覚えていて意外だった(;゚д゚) 腕を後ろにスッと伸ばして羽根を表現しながら 『水色の白い羽根が伸びてた、妖精みたいな羽根の色だった、ミンミンちゃん』と言う。 小さな子供は記憶が消えるが感性の刺激になるから 小さなうちから沢山体験経験させた方がよいと その頃に読んだ育児書にあり、良いと感じた事柄だけ実践していた。 そして今も実践している。 良いと感じた事柄だけ寄せ集めて、自分流にしている。 3年前の記憶。 あなたは3歳11カ月。 たった一晩だけのミンミンちゃんとの出会い。 リナの中にミンミンちゃんは残っていた。 とても嬉しかった。 また大きくなってから思い出して欲しいな。 私もね、幼い頃。 父方の祖母の葬儀の日に、羽化途中のセミを見つけ いとこ全員で羽化を見守ったって記憶がある。 祖父の屋敷は大きな敷地で、田があり野菜畑と茶畑があり 庭には杉の大木が何本もあり、椎茸の原木が積まれていた。 小川が流れ、ドジョウや小魚がチョロチョロ。 自然に恵まれて孫一同は祖母を見送った。 父は五人兄弟姉妹の末っ子で、一番上の兄の娘と兄妹のように育った。 私は幼くてそして祖母と思い出があまりなく、 祖母の死は正直哀しみが無かった。 ただ、頭の方にハサミが置かれ 棺桶に鎌が乗っていたと記憶している。 猫は死者の使いだから猫除けだときいた。 その土地その土地で色々な風習がある。 その日ばかりは、家猫は広間から追い払われたのだろう。 おかって場は沢山の親族や近所のオバチャン達が世話しなく お膳の準備に忙しくしていた。 だから、羽化したセミを見ると私は夏の葬式も思い出すの。 そしてあの時いとこ全員で見守ったセミは、 水色の縮こまった羽根のまま…羽根が伸びる事は無かった。 いとこのお兄ちゃんが羽化途中のセミを何度も触ったからだろう。 羽化してるセミとはなかなか出会えないが、 リナと妖精の羽根のミンミンちゃんの思い出を 共有しているんだって事が私の子育ての糧となったと感じた。 これはその時の、3年前の白い羽根が伸びたセミ。 当時の記事と、その翌日の記事である。 日々の何気ない小さな幸せ。 日々積み重ね、日々積み上げていく。 いつか振り返って見た時には、きっと宝の山だろう。 これは昨日のミンミンゼミ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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