カテゴリ:娘とのひととき
見送りウォーキングの帰り道。
歩道と縁石ブロックの隙間で花が咲いていた。 この花はなんて名前だろう。 雑草やブタナも隙間で生きている。 私の気持ちが一息ついたので、 子育ての記録に書いておこう。 リナの眼鏡が無くなった。 リナは授業中に見えづらい時、眼鏡を掛けるの。 授業によっては眼鏡を移動の時に持ち歩く。 学校にも伝えたが暫くしても出て来ず、 やむなく2本目を買った。 が、また直後に無くなった。 今度は図工の時間になくなり、 翌週の図工の時間に発見された。 しかも、誰も入らないような場所から…。 1本目はもしかしたらリナの紛失ではないかも。 学年教諭、図工教諭、スクールカウンセラーが集まり 会議になり、その後は管理職へ。 釘打ち、知らしめをクラスでガッチリやると担任。 人によっては不登校になりますよと担任は語気を強める。 担任も小学校の頃にイジメを受けた経験があるんだそうだ。 朝の会で、リナの名前は伏せての 眼鏡の事件について担任からクラスに経緯説明がされ、 人の持ち物を勝手に触ってはいけない、 人の持ち物にイタズラや嫌がらせをするのは卑怯、 からかいや冗談では済まない! これはもう【イジメ】だ!と言ったそうだ。 イジメと言う言葉を敢えて使ったそうだ。 リナは激しい葛藤の末に、手を上げ起立し 『その眼鏡は私の眼鏡です』と大泣きしたそうだ。 リナは頭が真っ白になり何を訴えたか忘れたと言うも、 胸のうちをある程度は話せたと言う。 朝の会から引き続き1時間目を使い 話し合いの授業となったそうだ。 クラスメイト達が心配して駆け寄り心配し慰め、 辛い気持ち早く気付いてやれなくてごめんねと 仲良しの友達は寄り添ったのだそうだ。 気付いてやれなかった自分を責めた子もいたそうだ。 そんなことがね、2週間前のことになるの。 アクションがあった子、全く無かった子。 人間見極めのいい機会であることを伝えた。 辛い時に、辛い出来事を 自分にとってどう受け取り、受け入れるか。 第1発見者の様子が明らかに冷たいと言うリナ。 図工の先生も、毎日チェックして眼鏡なんて無いのに どうして今日は眼鏡があるって絶対に許せないと言う。 誰かが隠していたのを発見を装ったのだろうと。 (第1発見者の子に聴き取りもしたそうだ。) 担任からは、そんな報告の電話があった。 出て来た眼鏡は、買ったばかりでピッタリ調整してあり リナの耳にフィットしてあったが、緩んでいた。 犯人は1人なのか複数なのか知らない。 リナは泣きながらも 『私は絶対に犯人を許したくないです。このクラスが、私は今、すごく怖いです、学校が怖いです。私を守って下さい!!!!!!』 と訴えながら大泣きしたそうで、胸に響いた子は リナに今現在も付き添ってくれているんだそうだ。 そんなことが、ゴールデンウイーク明けからあり、 リナはスクールカウンセラーにケアされており、 スクールカウンセラーとの交換日記が開始になった。 教諭みんながリナちゃんを絶対に守るからと伝えたそうだ。 朝の見送りウォーキングで会うとクラスメイトが私に 「リナちゃん大丈夫?」と声を掛けてくる。 「うん、アナタがリナに寄り添ってくれて、支えてくれてるの聞いてるよ、ありがとうね、これからもリナのこと宜しく頼むね、守ってあげてね」 「大丈夫だよ、分かった」 全く無関心な子もいるから、 人付き合いや友達をふるいに掛けるにはいい機会である。 疑心暗鬼になると、策士で敢えて近づいて バレないように装った子ももしかしているかも知れない。 でも、今は親切に優しく接してくれる 友達の気持ちにリナを委ね預けている。 リナには怖いなら保健室登校って方法もあると教えているが、 リナが悪いことしているんじゃないし、逃げないって。 でも、来月の修学旅行で犯人と同じ班や部屋になったら とても怖いと不安を話している。 班や部屋は先生たちが決めるのである。 そこは、先生たちと話がついているので、 必ずリナが心が落ち着かせることが出来る友達を 組ませるので安心して下さいと言われている。 教師全員で目を光らせていることは リナちゃんには毎回伝えているんですと女性教諭が。 犯人探しはしなくていいと私は言った。 修学旅行前だし。 私も週に2回は放課後教室で学校にいるし、 私も様子は観ながら、他の子も観ているからって。 担任は学級便りに、イジメについての授業を載せた。 読む親は読むだろう。 とにかく、もう予防対策として 眼鏡は一日中学校では掛けていることにさせた。 引取訓練や修学旅行説明会で、 数人のママ達からリナちゃん大丈夫?と声を掛けられた。 この学年は1年生の頃から度々あるのだ。 他の生徒は上履きが隠されて 一ヶ月後にランドセルに突っ込まれていたり、 別の生徒は上履きが掃除用具箱から出て来たり、 別の生徒は筆箱がゴミ箱に捨てられていたり、 数人の机のお道具箱にはバカや死ねなどと書かれた 給食の紙スプーンが投げ込まれていたり、 リナも眼鏡が2本目だ(2本目は出て来てよかったが)。 加害者児童は 心のSOSなのか、心の発散なのかは知らないが、 人の心の痛みが分からない感じないのは異常だと思うし、 愛情かけて育っていないのではないかと思う。 乗り越えて行くのはリナ自身。 でも、乗り越えて行く為のケアやフォロー、 ママがガッチリとサポートして行くからね。 犯人の生徒は、罪悪感と後悔でしっかりと 胸を痛めてくれたらいいと思う。 リナに言った。 必ず何かの形で犯人はバチが当たるから。 必ず自分に返るから。 でも、もしかしたらさ、 今は謝って来れなくても、いつかカミングアウトで 数年後や大人になってクラス会で 心が育っていたら謝って来るかもしれないよと。 リナの心も育って、その時に許す大きな心に なっているかもしれないよって。 この学校では5年生になると、 スクールカウンセラーと全員が面談をする。 自分の気持ち、考え、出来事などを スクールカウンセラーが聴き訊いていく。 スクールカウンセラーがリナに言ったそうだ。 リナちゃんの事を心配して話してくれた子が 何人もいたんだよって。 リナの不安、恐怖、不信感が少しずつ溶けるといいな。 仲の良い友達とはよく公園に遊びに行っている。 リナは学校が好きなので不登校を選ぶ子ではない。 だけど、よく様子を観て、心の疲れを感知したら 連絡帳にその旨を書き、 ズル休みさせてあげてもいいなぁと考えている。 放課後教室の時に、よく世間話する先生が私に 「リナちゃんに言っときな!何か無くなったら直ぐに騒げ!って私が言ってたって。いい?直ぐ騒げ!!!って言っといてよ!」 リナは小学校を卒業したら、この先生と一緒に カラオケに行く約束をしているんだって。 そしてお笑い好きなこの先生は、 リナが卒業したらお笑いライブに連れて行くんだそうな。 リナは大人との垣根が無いから、先生達ともよく喋る。 可愛がってもらえることを妬ましく思う子もいるのかな… そんな風に思ったり。 そんな中で見付けた縁石ブロックの隙間から 咲いていた今日の花であった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|
|