カテゴリ:娘とのひととき
月曜日。
『あぁ、学校行きたくないなぁ…』 現代のランドセルって昭和のランドセルとは 比較にならないくらい軽い。 のに、 教科書が大きくなり厚くなり重い。 学校に行きたくない気持ちが 更にランドセルを重く感じさせる。 見送りウオーキング、リナとあるく道。 1年生の頃は背中に大きなランドセルだった。 ワクワクな気持ちを詰め込んで元気に登校していた。 学校が近付いて来ると、 登校の小学生達の姿が見え始める。 向こうでリナに手を振る同級生がいる。 『嗚呼、リナに手ぇ振ってくれてる』リナが微笑んだ。 「そうだよ、リナに手ぇ振ってるんだよ」 『うん、なんか嬉しい』 「どうする?○君達と一緒に行く?」 『うん、行って来る』 「行ってらっしゃい(*´∀`*)ノ」 『行って来ます!頑張って来るね!』 「頑張んなくていいよ、辛かったら保健室に行けばいんだから」 『うん、楽しめるように楽しんで来る!』 「楽しめないときは無理に楽しもうとしなくて大丈夫!気を楽にね。」 『うん、分かった!』 嫌な想いをすると、疑心暗鬼が顔を出す。 初めてじゃないから尚更だ。 昨日は報道で神戸の学校で教員が激辛カレーで… なんて教員間でのイジメを見た。 大人でも職場に行けないなら、 11歳が行きたくないなぁって言ったって無理ない。 見送って手を振ると、 同じく不登校で闘っている3年生君が、 ママチャリのチャイルドシートに乗って登校してきた。 行ってらっしゃいと声を掛けると、 そのママも笑顔で行って来ますと返したけど、 3年生君は行きたくないって顔で私を見ていた。 親も大変ではあるが、通う子供が一番大変なのだ。 子供も子供なりに苦しい気持ちを抱えて踏ん張ってる。 これじゃいけないんだってのは、 きっと子供本人が一番分かっているんだと思う。 乗り越えられない壁を神様は与えないから乗り越えられるよ。 そう言う人もいる。 別にさぁ、乗り越えなくったっていいじゃん。 壁の向こうに行くにはさ、 回り道したって、遠回りしたって、 もしかしたら下に穴を掘って抜け道したって、 他にも色々と方法があるんだから。 疲れたら休めばいいし。 回復したらばまた元気も出るだろう。 そんな風に私は思ってしまう。 開き直りも時には自分の気持ちを軽くさせるワザだ。 来月は学習発表会がある。 いじめっ子役は絶対に遣りたくないとリナは強い口調で言う。 リナは第一希望が私の予想に反していた。 リナはイジメを受ける主人公役を遣りたいと言った。 辛くないのだろうかと内心は心配だけど、 イジメを乗り越える主人公に自分を乗せたいのか。 応援するよ、トライしたらいい。 第5幕まであるから、 主人公は5人が演じられるんだとリナは言う。 イジメを受ける幕は遣りたくないけど、 イジメを乗り越える幕を遣りたいと。 オーディションで合格出来るといいね。 ママは、見守って、 ただ気持ちを丸ごと受け入れて 支えるしか出来ないけど、 だけど、とにかく絶対的な味方だから。 幼稚園では降誕劇でマリア様を演じたリナ。 1年生ではカラスのパン屋さんでお母さんを演じた。 3年生では寿限無で殴られコブが出来て泣くマリちゃんを。 5年生ではどうなるか。 1年おきの学習発表会、展覧会と交互なのだ。 だから今年は小学生最後の学習発表会になる。 ママは観覧席で劇中歌に泣いてしまうかも知れない。 幼稚園の年長さんで三学期保護者会に リナ達クラスが保護者を前にサプライズで 歌ったのがこの合唱曲だったのを思い出しちゃうな。 あれから5年。 辛いことも、苦しいことも、嬉しいことも、 楽しいことも、思い出した時にリナの周りに きっと友達が隣にいたはずだもの。 友達との思い出がキラキラ振り返り出来るといいね。 ともだちはいいもんだって★こんな曲です★ 『ともだちはいいもんだ』 ともだちはいいもんだ 目と目でものが言えるんだ 困ったときは力をかそう 遠慮はいらない いつでも どこでも 君を見てるよ 愛を心に 君と歩こう みんなはひとりのために ひとりはみんなのために みんなはひとりのために ひとりのために ともだちはいいもんだ 言いたいことが言えるんだ 悲しいときは 励まし合おう 心は一つさ 大人になっても 忘れはしない 夢を大事に 君と進もう みんなはひとりのために ひとりはみんなのために みんなはひとりのために ひとりのために お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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