テーマ:山登りは楽しい(12247)
カテゴリ:富士山に登ってきました
超初心者の富士登山レポート、いよいよ最終回です。
もっとコンパクトに収める予定が、 あれもこれもと欲張って自分の首を絞めてしまいました。 それで途中アップが滞る羽目にも陥りましたが、ようやくここまで漕ぎつけました。 まずは7と8の「装備編」に載せきれなかった服装のまとめからです。 ~ 服装について ~ 行程のどこで、どのくらい何を着てたのか、表にしてみました。 登り8合目までが夜間、その後は日中。 高度と時間で重ね着の数が違います。一番厚着したところが濃い色になっています。
●化繊の下着…ウィンタースポーツ用の吸湿速乾性に優れた下着。半そでシャツと十分丈スパッツです。 ●ストレッチジーンズ…よくジーンズは登山に向かないと言いますが、ストレッチタイプなら楽です。問題は綿なので、汗や雨で濡れた時が乾かないということですけど、雨が降ったらレインスーツで防ぐつもりでした。下に化繊のスパッツをはいていたので、サラサラです。 ●オーバーパンツ…レインスーツのパンツです。 これはあくまでも一例です。 私の場合、服装に関してはレインスーツのみ新調してしのげるように考えました。 今回は天候に恵まれたので、これで済んでいるわけですが 雨が降ったら、上にもレインスーツの上着を重ねるつもりでした。 いろんなシチュエーションに対応できるような組み合わせができるといいと思います。 結構頭の使いどころでもあります。 富士登山のガイドサイトによっては、登山用のウィンドブレーカーが不可欠とか、 セーターがあってもいいとか、いろんなご意見があります。 手持ちの物で生かせるものは生かして、 ご自分に合った組み合わせを考えてみてください。 ~ 終わりに ~ 自分が登ってから、今シーズンはやたらに富士登山関係のニュースが 目につくようになりました。 今年は皇太子様も富士登山をなさったそうですね。 1988年にも登山をしたものの、その時は天候のせいで登頂はできなかったとか。 奇しくも同じ年に初登頂できるとは光栄です。 一方で、同時期に登山者が落雷で命を落とすという悲惨な事故も起きました。 登山道が整備され、夏場は半ば観光地化しているといっても、 やはり日本一の山なのです。 充分に注意を払い、周到な準備の上に挑戦すべき山だと思います。 私のような初心者も自分のペースを守れば、登頂もできたわけですが 本当にキツいので覚悟してください。 登るのも大変でしたが、一番辛かったのは下山道です。 最後まで全く気が抜けません。 やはり前もって難易度の低い山から何回か登って馴らして、 足腰を鍛えるなどするべきだと身にしみて感じました。 途中で会話したおじさんやら、タクシーの運転手さんやらに聞かれ、 登山経験が皆無でいきなり富士山に登ったと答える度、 皆さんに「そりゃ、無謀だわ」と言われました…(^_^;) また、「ここは特殊。他の山に登るのはもっと楽しいから」とのお言葉も。 高山病にかかったらそこでアウトですので、くれぐれも無理をしないこと。 私は体力がないので、ゆっくり過ぎのペースではありましたが、、 それがかえって登頂の成功につながったのではないかとも思います。 …登山してから早いもので、もう三か月が経ちました。 「富士山に 登らない馬鹿、二度登るバカ」と言われるそうです。 これによれば、今の時点で私は馬鹿ではなくなったのですが(笑) この先、また馬鹿になるかどうか=二回目はあるのか…。 同行した友人は、もう登らない、ときっぱり言っていますが、 私は、絶対に嫌とは言い切れない、という心境です。 喉元過ぎれば熱さを忘れるタイプだからかとも思いますが、 これだけ辛い思いをしたのにもかかわらず、何故でしょう、 また行ってもいいかな…という気持ちがどこかにあるようです。 もし行くことになったら、今度こそちゃんと鍛えてから。 そして強行軍ではなく、山小屋泊なども含めた無理のない日程にしたいものです。 考えてみれば、20時間の間、一睡もせずに距離にして20キロ近くを歩き しかも、そのうち12時間は夜を徹して急斜面をひたすら登り続けてたわけです。 その間に口にしたものといえば、少量のおやつの他は、 1リットルの水とおにぎり1個と豚汁、そしてゼリー飲料一本のみ。 便利になり過ぎた、普段の生活からは考えられないことです。 自分にこんなことが耐えられたというのが不思議です。 実はそれで終わりではなく、 宿泊先に戻ってからシャワーだけ浴びて、 そのまま一緒に登った友人と打ち上げに行ってたりします(^^;ゞ サクッと飲むつもりが気づいたら12時を回っていました。 翌朝も朝ごはんが美味しかったし…まだ意外と体力あるのかも…(笑) それにしても、遠くからいつも見ている美しいあの山の頂上に 自分の脚で立てたというのは何とも嬉しいものです。 道中の絶景、苛酷な行程の辛さとそれを乗り切った達成感。 …いろんな体験が富士登山には、ギュッと詰まっている気がします。 大変だけど、登らないと分からないことが確かにあります。 のろのろアップしている間に、今年のシーズンはもう終わってしまいました。 まだの方は来年あたり、いかがですか?(^_^) “いきなり富士登山”レポート、今年はここまでです(って来年もあるんだろうか…?)。 最後までお読みいただきありがとうございました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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