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カテゴリ:読書
昨日、ブログが上手く回らなくなるかも・・・と書いて。
皆様から暖かい励ましをいただいたと言うのに、昨日の今日で普通に更新してるじゃないかよ?って言われそうな気がしますが。 実は!母の入院が来週の月曜に延期になりました。 相部屋(6人部屋)しか空いてないみたいで。夜中に(多い時には)10回くらい起きる母だと、同室者に迷惑をかけます。 何よりも、一人で歩けない(支えが必要)ので、夜中にトイレに起きたとしても。 部屋の中心を横切って、普通に歩けない。 他人様のベッド柵やら、いろいろな物を握って支えにするでしょうし(駐車場でも、隣の車がエンジンをかけているのも気にしないで、手をつくので。車を運転している方が発進出来ないで迷惑かけてきました(^^;)。食事も、食堂に行けない・・・と思います(多分)。 第一、食事のトレイを持って歩けない・・・・コップでさえ持って歩けないんだもの! なので、個室が空くまでは外来でなんとか通院して。個室が空いたら、入院!と言うことでお願いしてきました。 普段、あって当たり前と気にもとめない健康が失われた時。 (日常が、いつも通りに回転しなくなる事もあって)健康のありがたみを思う・・と、昨日のブログに書きましたが。 ・・違いますね。いえ、健康のありがたみは強く想いますが。 日常は、一度、今まで通りには回転しなくなるものの。 形を変えて、また動き始めていきますね。 そうして、人はいろいろなものと折り合いをつけてまた明日へ・・前へと進んでいくものですね。 自分はとりあえず健康。それを誇るわけでもなく、母の病気を嘆くわけでもなく。 起こった事象を受け入れて、別の方向で探り。より良く生きられる方法を探していくしかないのだと思います。 だから、自分にとっての「当たり前」の歯車の回転がちょっと乱れると。 少しだけ躓いて、自分があたふたしてしまう・・が、正しいですな・・ さて・・・そんな前置きのもと。 3シェイクの感想です。 3シェイク 3シェイク 日常のあるべき姿から、歪みを孕んだ世界に移行した時。 正常な神経とは??一体・・・ 私は、BLの作品やその作家さんについて詳しいわけではありませんが。 秀さんは、ひょっとしたら。BLを描きながら精神世界についても言及していこうと思っているのだろうか?などと思って、本を閉じました。 マイミクさんのお薦めにあった本から、堕ちゆく者の記録を読み。 うーん・・・・うーん・・・・と唸り声を上げました。 そして。今回、この本を手に取ったのは。 つい最近、3シェイク・ドラマCDの感想をブログ友様が書いていらっしゃいました。 DRAMATIC CD COLLECTION::3シェイク ドラマCDにも興味は持ちましたが、その前に。どう落ち着くのか・・を読んでおきたいかな?と思いました。 ふむ?最近、濃い作品を読んでなかったねぇ・・・と言うので、文庫を買ってきたわけですが。 堕ちゆく者の記録もこの3シェイクも、BLと言うカテゴリの中で。 崩壊していく日常と、歪んだ精神状態から突き抜け。 主人公達が生きていく姿を描いているのでは?と思うのです。 まぁ、BL自体が。ファンタジーよ!と片づけてしまわなかったなら。 異質なお話です。 真っ当じゃないと言いますか(゜゜)\バキッ☆、出来たら家族には隠しておきたい(大笑)アブノーマルな世界ですし・・ ただ、腐女子界では。BLは異質なものではなくなりつつあります。 自分の身近な存在が、そうだと困りますが。 お話の中なら、別に・・・うん。フツーじゃん?(いや、BLと言う時点で普通じゃないんだけどさ)取り立てて、異質で排除すべきものではなくなっています。市民権?を得てきていると言いますか・・。 だからですかねぇ・・・ 例えば、高校やオフィスで。 好きになった相手が、たまたま男性でした。相手も好意を持ってくれて。 男同士と言うことで、いろいろ悩みましたが。その障害を乗り越えて、ハッピーエンドになりました! と言う状態じゃあ、満足していられなくなってきた!と言う感じなんですよね。 そういうシチュエーションじゃ、ちっとも(おいおい)萌えない(大笑) うん・・・面白くもなんともない。ごくごく普通になってきてしまった(こらこら) あぁ・・秘め事だわよ!!と興奮したあの初々しい私は、一体どこ??・・・ つーか、一番基本の状態だと、同じ事の繰り返しかいな?って思う自分がいやや・・・・ つまんなくなって、本が読めなくなってきた・・(゜゜)\バキッ☆ だから、一体いくつのオッサンカップルだよ?と思えるような登場人物が出てくるリスクが描かれるのかなぁ?などと思ってしまいます。 そして。秀さんは、黒い愛情・堕ちゆく者の記録・3シェイクと続けて読んでみて。 歪んだ世界における精神世界を突き詰める方向に進んでいるのかも・・・と思っておりました。 堕ちゆく者の記録 堕ちゆく者の記録では、ある日、勤務先の社長によって拘束・陵辱され、名前も奪われて記録をつけるように言われる主人公と社長さんの愛憎物語でした。 阿東英司だから、Aと呼ばれていたのではない。そして、石田敬一だからKと呼ばせていた訳ではない・・・事が分かる終盤。 その意味が分かった時、彼らが選んだ愛の形は。 崩壊寸前の精神が選ぶ愛・・・・うーむ、重いわ。 そして。今回の3シェイク。 あらすじ・・・芸能プロダクションのマネージャーをしている岡崎は、プロダクションの問題児・幸村を売り出す方法として、有名な映画監督・佐野の新作の主役に抜擢してもらう方法を考えつくものの。 佐野から、幸村を起用する代わりに出された条件とは。岡崎の身体を自由にさせる・・・と言うものだった・・ そう・・・タイトルにある通り。3人なんですよ。 3人で始まって、岡崎が選び取るものは・・・と言う内容になってくるのですが。 「最後には俺を選ぶよな?」 「僕に決まってるだろう?」 ・・・メンタル調教がテーマで、どうして3人になるのか・・は不明ですが(大笑) 気が狂った事はあるかい? 冒頭の佐野の問いかけが、最後まで意味を持ってくる構成。 そして、幸村が出演する事となった映画の内容が、これまた「正常とは?」「崩壊していく世界で、自我を持ち続ける主人公」となっていまして。 この映画のお話も、どういう結末を迎えるのか・・いつか知ってみたいと思っています。 ドラマCDでは、岡崎の崩れそうで崩れない一本の自我と。 年若い獰猛な幸村・・・そして、振り子の幅が天才の方向に存在する佐野・・ 彼らの共演を声で楽しみたいと思っています。 濃い作品は駄目なの・・と仰る方にはお薦め出来ませんが。 そうですね・・両作品とも、精神世界の均衡とBLについて、ちょっと考えてみるには良い作品かもしれません。 個人的には、ラストの岡崎の選択と心根は。 (堕ちゆく者の)阿東よりもストンと落ちてきた!と言いますか。 岡崎に拍手してやりたい気分になったのでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年06月05日 18時33分27秒
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