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カテゴリ:読書
成澤准教授の最後の恋
成澤准教授の最後の恋 今日、やっと書店に行くことが出来まして。 お目当ては、お友達の皆様がお薦めしていたこの本だったのですが・・ 他にも、華の涙(表紙の絵に引かれてしまって・・) 華の涙 とか、木原さんの月に笑う 上下巻 月に笑う(上) 月に笑う(下) も手に取ったのですが・・ いかんいかん・・まだ年末に買った海賊ものの上下巻を読んでないし・・・宮部さんの文庫も読んでなかった・・積み本は増やさないぞ。読み終えて、また来ようね~~また来る楽しみがあるからね~~と自分に言い聞かせて我慢をして。 当初の予定通りの成澤准教授だけを買いました。 で・・・読めたので感想を・・・ あらすじ その端正な美貌と、31歳の若さで准教授と言う地位にある成澤。 お相手には、事欠かない状態であるはずの彼だが。 逆に、本物の恋をした事がなく。全てにつまらない・・と感じていた。 そんな時、馴染みの出版社で出会った新入社員が、強い雨の夜に非常階段から身を乗り出している所に遭遇してしまう。 彼・蒼井に興味を持った成澤は、彼を担当にしてしまう。 なんだ・・簡単に純愛は手に入るじゃないか・・そう思う成澤だったが・・・ 感想 えーっと・・・まだ読んでいない方のために、反転させていただきます。 読まない予定の方と、読まれた方だけ反転して下さいね。 自分に自信があって、その地位と美貌故に本当の恋を知らない成澤。 しかし、落としたと思った蒼井の瞳に自分が映っていない事が気になっている。 括弧でくくられる、彼の心の声が痛々しく感じるんですよね・・ オレだけを見ろ!見てくれ! 笑ってくれ!・・と、口にして言わない彼が結構辛いです。 そして、頑なまでに成澤を受け入れることが出来ない蒼井。。 彼の心の傷が語られた時。 おぉおおお!!と言う感じがしました。 読解力がないものですから(苦笑) 蒼井くんは、実は以前から成澤さんに恋していたんじゃなかろうか?なんて思っていたりしたんですわ・・・ 実は、ずっと成澤さんが好きだったのだけど。 どうせ遊びだろうから、求められなくなったら身を引く覚悟をしてたんです・・ そんな事はない。オレは君によって、真実の恋を知ったんだ!! せ、先生!! なんてストーリーになるだろうと思っていたんですよ・・・(大笑) あはははは・・・やられましたね(こらこら) まさか、蒼井くんの思い人がそっちかい!!みたいな(^^; その事で、今までとことん振られたこともなければ、恋に振り回された事がない大人の成澤が、なりふりかまわずに駆け回るところは。 じんわりとしてしまいました。 恋を知らなかった男と、悲しい恋しか知らなかった男の最後の恋のお話です。 成澤にとっては、最初にして最後の恋。 こんなに辛い思いをするくらいなら、もう恋なんてしない・・ これから彼らがするのは、恋ではなく。愛を確かめ合って未来に進んでいく事ですものね。 恋人同士になった後日談。 蒼井くん視点の短編が、一番ジーンときました・・ 同じ月を見ている。そして、お互いの事を遠く離れた空で思っている・・ そんな幸せ。 日常の幸せって、意外にそういう所にあるのかもしれない・・・ ふと、そう思って空を見上げたくなりました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年01月09日 20時33分22秒
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