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カテゴリ:読書
天使憑きの男
天使憑きの男 作者:沙野風結子 イラスト:高宮東 あらすじ 臨床心理士として働く水谷は、幼い頃の事故以来、人の背中に羽根が見える。 その羽根は、持ち主の感情によって色を変えるのだ・・・ 水谷は、その特性を活かして臨床心理士となっていたが。 恩師からは、水谷は相手の望む言葉だけを与える傾向にある。それは、相手に依存心を植え付けるだけだ・・と指摘する。 姿勢を正した後、クライアントの一人に暴行を受けそうになる。 それを助けてくれたのが、水谷と一緒に孤児院で育ち。 今は、その修道院の神父になっている高橋だった。 高橋は、水谷は「天使憑き」なのだと教えてくれ、変わらず接してくれる・・・ そして、唯一羽根が見えない人だった・・・ 感想 設定的には、面白そうだったし。イラストもキレイだし・・・期待感が大きかったせいかしら? でも、読後感としては・・・同じ日に買った「吸血鬼には向いてる職業」の方がお奨め!! 読み終わった時に、うーん???ん~~~~~と首をかしげてしまいました(^^; 天使憑きの設定が、人を選ぶかな?読む人と言うよりも、好み?? 天使憑きと悪魔憑き(これも途中から出てきます)の羽根は、大きな鳥の翼みたいなものなのです。 しかし、天使憑きに見える「人」の羽根は、昆虫のような翅なんですね・・ その理由と言うのが。 天使憑きは、人の心臓に巣くう罪を栄養として(餌として)摂取するから・・ 鳥は虫を餌にすると言う説明が途中にありますが。 そ、そういう理由で羽根の設定が違うの?? しかも。 天使憑きは、その罪を食べているうちに。進化?を遂げて。 最初は、心臓に触った時しか翼が出てこないのに。 ある程度罪を食べていると、翼が実体化してしまい。 その姿も、異形のものになってしまう・・ 主人公の水谷は、羽根を持たない幼馴染み・高橋との行為をする事で。 人が餌に見える衝動を逃れることが出来るようになります。 何故、高橋が神父として修道院に残ったのか・・・ そして、彼に羽根がない理由とは!!? 水谷と高橋の心の繋がりを縦軸に。 高橋の謎と。 途中から出てきた、悪魔憑きさん集団(大笑) この悪魔憑きが、天使憑きを葬る為のお話が横軸となって展開していきます。 また、高橋が幼い頃に出会った天使憑き(聖良)も重要なキャラクターとなります。 が・・・結局、悪魔憑きサイドのお話がまるで解らなくて。 そこが、なんだかなぁ・・と思っていたら。 あとがきによると。 スピンオフの続編「悪魔憑きの男」が出るんですか? しかも。今回のお話では、どう考えてもカップリングしそうにない聖良と叶枝(悪魔憑きのリーダーさん)がカップルなんですか? えぇえええ??? 一冊で終わってなかったのか・・orz 私としては、天使憑きの生態が、えーっと・・・と思ってしまった事。 天使と神父のお話で連想していたよりも、バイオレンスだった・・。 以前に読んだ沙野さんの雲居の巫女みたいに、最後に「あぁ!!」となる伏線も少なかったし。 続編がないと、補足出来ない部分があると言う事 出来たら、悪魔憑きの男とセットで読みたかったかな?と言う減点です。 ☆3つとなりました。 F様!!こういう感想となりました。 もし、読まれるなら。続編と一緒に!を強くお奨めします!! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年11月06日 21時43分34秒
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