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カテゴリ:コミック関連
秘密 トップシークレット 9
清水玲子:作
あらすじ・・・第九から外部へ情報が漏れている?! セキュリティも万全なはずなのに、2回も侵入をしてきた人物は。 一回目は、古いパスワードを使っていた。 その古いパスワードを知っている人間は、(貝沼事件で)精神を病んで休職中の男しか残って居ない。 しかし、その男・滝沢は(とても、一週間前まで拘束されていたとは信じられないほど)普通に復職してきたばかりか、休職中はなにやら秘密の任務に就いていたと思われる。 そんな時、青木は婚約者の雪子さんを家族に紹介する食事会へ。 しかし、彼らの周囲にまとわりついていた不審な影はついに・・・!! 感想・・・えーっと、この感想は。 今から読む予定があります!と仰る方は、回れ右して下さい。 と言うのも、最後まで内容に触れずに感想を書く自信がないからです。 今までが、一つの本で事件は解決し・・・次の巻へ持ち越し・・と言うことがなかっただけに。 え???!!続くの?これ、続いちゃうの?と言うのが、一番最初の感想です。 まぁ・・・シリーズ作品なので、続くの?と言うのは変な話ですが(大笑) 1つの巻で、事件としての解決があり。 一種の読み切り的な「終わった!」感があったもので、そういう感想になっちゃいました。 そして、読み終わった時に。 次の10巻で、シリーズ完結してしまうのかな?ちょっと、今までの巻を読み返ししたいなと思ったのが二番目。 三番目の感想が、一番大きなものですが。それは、一番最後に・・・・ 迷宮入りになりそうな事件の被害者。 その脳から、映像を見て事件の解決に導く第九。 今までの1~8巻で、彼らが携わってきた事件が、ここかしこに顔を出します。 情報漏洩の疑惑は、8巻からの引き続きですが。 8巻で、死亡した少年が巻き込まれた過去の地震。 その地震の裏側で、薪がたった一人で見た事件があり。 そのファイルは、第九から抹消されている。 それがあったから、薪は命を狙われているのか? 1巻で扱った貝沼事件は、青木に似ていると言う鈴木くんの問題も含めて。 秘密と言うお話の根底に流れていますが。 他にも、青木の父親の葬儀の時の話や。 犬と少年の事件の話。 唯一第九に存在した女性警察官の話。 過去の事件やシーンが、次から次へと出てきます。 また、青木が解決した?模倣犯の事件も、ここに来て大きな意味を!! 秘密は、重いお話で。 しかも、最初の頃はグロイほどの死体描写などもありましたし。 気持ち悪いし、とっつきにくいし・・・と言う方も多いのですが。 私、そんなに抵抗感はなかったんですよね・・ むしろ。新刊が出たら、すぐに購入して。何回か読み返すくらいなのです。 なのに・・・今回は、ちょっとすぐに感想が書けませんでした。 何回も読んだくせに、模倣犯の事件は・・えーっと・・どういう展開で解決したっけ? (おいおい・・)だったのと(すみません)、まさか!よもや!!の衝撃が大きかったものですから。 一応反転します。 まとめ日記に、重かった・・と書いていますが。 そうですねぇ・・例え話とするには、ちょっとずれているかもしれませんが。 孤島や雪山の別荘に閉じこめられて。 そこで、次々と起こる殺人事件。 でも、主人公(一人称の小説の場合は、視点人物)は大丈夫!と言う安心感がありますよね? そして、主人公に近い人間も大丈夫よ~危険な目には遭っても、殺されることはない!って思いません? お友達の所で、話題に出て。 金田一少年を思い出したので、例にとりますが。 いつも一緒に行動する恋人のみゆきちゃんに、魔の手が迫ったことはありましたし(学校の七不思議事件)、学生カメラマン?の佐木君が殺されたことはありましたが(えーっと・・異人館ホテル殺人事件でしたね。あ、アニメ版では殺されていません) それ以外の作品で、みゆきちゃんや従妹のふみちゃん、明智警視や剣持警部は大丈夫!! 連続殺人事件があっても、彼らは関係者じゃないし、大丈夫!! そう思って見ているところ、ありません? なにしろ、彼らは解決する側の人間であり。 彼らが愛する人は、事件に関わり合いがない人々だから。 だから、第九で扱う事件は。 彼らの周囲の人は関係はない。 過酷な仕事と、心安まるプライベートは別よ、別!!と、はっきりした線引きが自分の中にありました。 彼らの扱う事件は、未解決事件になりそうな凶悪なものだから。 彼らが愛する人々は、そんな凶悪事件に関わるはずがない。 ・・・はい。 しつこく書いてきたので、なんとなくもうお解りになると思いますが。 冒頭から繰り返し出てくる血まみれの浴室。 浴槽から出ている女性の腕・・・その指にはめられた結婚指輪。 しかも、浴室だけだったのが。 脱衣所、死体を引きずったと思われる廊下、そしてリビング。 挿入されるたび、ちょっとずつ広い範囲となり、詳しくなる描写。 繰り返される、凄惨な現場。 お?今回の解決する事件は、これなのね? 薪くんの車の爆弾や、青木と雪子さんのお食事会をめぐるあれこれ。 雪子さんの周囲に見え隠れする、ストーカー?っぽい男の影。 うーん・・冒頭から出ている割には、事件になかなか行き着かないなぁ・・・と思っていたら。 お食事会が終わり、青木の姉がこぼした 「自宅の周囲をうろついていた、背の高い男」 え?まさか・・・ いや、それはちょっと・・・ まだ抵抗したい私を裏切るように。 繰り返し出てくる浴室の中の小道具を拡大して、はっきりと見せるカットがっ! (それまでは、ぼんやりとシャンプーなどの容器が解る程度)赤ちゃん用のシャンプーの文字や、ぞうさんのおもちゃがっ!! しかも、鳴り響くリビングの電話の画面に、青木の名前・・・・・・ えぇええええ!! なんてこったい!! 今までは、脳の中の画面としてあったものが。 青木にとって、現実の画面となり。 そして、冒頭からのシーンが、彼らのリアルタイムと一致して流れ始めます。 青木だけではなく、読んでいる私にも、脳内の悪夢の中に居るかのような状態に陥ってしまいます。 復職してきた滝沢。 何故、このタイミングで!? 彼が秘密裏に行っていた仕事とは?? この滝沢、絶対に怪しい!(顔と態度が悪役(゜゜)\バキッ☆) 背の高い男って、こいつ??(青木と一緒のショットがないから、身長が解らないのよっ!) そして、薪が一人で見た事件とは? 薪には、なんとなく解りかけているみたいですが。 薪ほどの鋭い洞察力も、情報もない読者としては。 早く、続きをっ!!! そして、青木くんを悪夢の中の世界から助けてあげたいっ!!! これが三番目にして、一番大きな感想です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年03月08日 22時13分10秒
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