第6回 「遅れましたがお詫びと訂正。これからは、きちんと勉強してから偉そうなこと言います。今回は、ご勘弁ください!!」
かなり遅れてしまいましたが、はじめにお詫びと訂正から。(先週末は忙しすぎて、日記が書けませんでした・・・)先週の木曜日に、shirleytempleさんから、こんな書き込みをいただきました。>基本的にGPAは4.0スケールで行うので、>APテストまたはその他によって4以上を得るのは不可能だと思います。>私は私立の高校に行きましたが、>そこではA+をあげていたため最高GPAは4.33でした。>でも大学に送る書類は4.0スケールに直すので、>4以上のGPAというものはありえません。>APテストの1~5のスコアは、GPAに換算できるものではなく、>大学に行ってからINTROのクラスの単位に変えられるもの>(普通は3が合格点ですが、>生物などは4でないと単位をくれない学校もあります>微積などは点数によって、どのクラスからEXEMPTされるか違ったりします。)先週の金曜日の朝、大学に行く前に、眠たい目をこすりながら、何気なくHPをあけたんですが、この掲示板の書き込みを見て、パッチリ目が覚めてしまいました。「えっ、そうなの?? 僕の聞いた話と違うんですけど??」背中を、冷たい汗が流れ落ちていきました・・・・。というわけで、授業が終わった後、友達とカフェでお茶をしているときに、恐る恐る聞いてみたのですが、やはり僕の知識が完璧に間違っておりました。というか、全然理解しておりませんでした・・・・・。基本的にGPAが4.0を超えることはありません。”絶対に”ありえません。もし、超える事があるとするならば、それは、”自分の”高校の成績表の上でだけのようです。(僕は、この部分を勘違いしておりました・・・)具体的に説明させて下さい。例えば、あるX高校では、成績をつける時に、A+とAとA-の区別をつけていたとしましょう。そして、評価の度合いは、A+:4.3 A:4.0 A-:3.7 であったと仮定します。同様に、B+:3.3 B:3.0 B-:2.7 C+:2.3 C:2.0 C-:1.7です。(この基準値は、高校によって色々だそうです。)この高校で、ある生徒・加藤君がすべてA+をとったとしましょう。当然、加藤君の高校の成績表の上でのGPAは4.3となります。一方、別のY高校では、成績をつける時に、X高校とは対照的に、非常に簡潔な以下のような評価方法だと仮定しましょう。A:4.0 B:3.0 C:2.0 D:1.0この高校で、ある生徒・板谷君がすべてAを取ったとしましょう。言うまでもなく、板谷君の高校の成績表の上でのGPAは4.0となります。この仮定条件の下で考えてください。加藤君と板谷君が大学側に送るアプリケーション上のGPAは、それぞれの高校の成績表のGPAと同様に、異なっているのでしょうか。答えは、もうおわかりだと思います、当然の事ながら、大学側が受け取るアプリケーションに載せられているGPAは、二人とも、4.0で同じなわけです。なぜなら、Y高校のGPA換算システムでは、最大でも4.0しか到達しないわけで、高校の成績表に記載されているGPAをそのまま使うと、X高校のGPA換算システムの方が、最大で4.3ということで、有利になってしまうからです。つまり、大学側のアプリケーションの上では、すべての高校からの成績を、同じスケールのGPA換算方式で比較するために、(多少の有利不利は、生まれてしまうのですが・・・)X高校のクラスにおけるA+とAという成績は、両方とも、Y高校のAと同等のものとして、GPA換算の上では、4.0として扱われるというわけです。次に、APプログラムのテスト結果と高校在籍中に大学で履修したクラスの成績についての扱いについてです。結論から言うと、これらについては、大学側に送るアプリケーションの上で、GPA換算されることはありません。つまり、ボランティアやクラブ活動などと同様に、高校の成績やSATのテスト結果に加えた、エクストラの評価対象として判断されるものなのです。ただし、名門大学に進学を希望するアメリカ人のほとんどの高校生が、このAPプログラムを受験し、かつ、大学でも様々なクラスを履修しているということなので、日本の高校生が、これらの制度を日本で利用できないという点においては、アプリケーションにおけるimpressionの上で、不利になるのではという懸念は依然残ります。(これについては、どれほど影響力を発するのか、 今、友人に調べてもらっていますので、 分かり次第、この日記で発表します)しかし、前回の日記で僕が言ったような、GPAの上で、日本人高校生が絶対に勝てないなどということはありませんので、その部分は、はっきり訂正させて下さい。あと、大学入学後のAPプログラムや大学で履修した単位についての扱われ方ですが、多くの場合は、大学で履修する基礎的なクラスの単位に置き換えられます。ただし、大学によっては、それらの移行を認めない場合もあるようなので、(成績に準じて判断される場合もあり)高校時に履修したアドバンスのクラスが、どれだけ移行できるかは、入学する大学によって大きく異なるようです。というわけで、今日は、かなり遅くなってしまいましたが、簡単に、僕の間違いを訂正させていただきました。今回の件を通じて、当たり前といえば当たり前の事なんですけど、留学やアメリカの教育制度について、まだまだ知らない事が山ほどあるということを、あらためて実感することが出来ました。偉そうな事を発言する限りは、当然の事ながら、それなりの責任を持つべきだと思っていますので、今後は、もう少し勉強した上で、ブログを通じて自分の意見を伝えていこうと、少し反省した次第です。今後は、細心の注意を払って発言していくつもりですが、不適切な発言など、多々あることと思われますので、読者の方が気づかれた時点で、ご連絡いただけたらありがたいです。よろしくお願いします。