Ｄｒｅａｍｙ　Ｊａｍ

人間だから覚えていることがある。
人の忘却の力が為し得る不思議な病。
ふとした瞬間に、昔の記憶の世界へ旅をする。
周囲の人にはついてゆけない世界への旅。

それなのに、急に今に戻ってくる。

だから、周囲の人は振り回されてクタクタになるだろう。
真面目な人ほど嫌になるだろう。
気分の浮き沈みも激しければ、相手をする人も神経をすり減らす。
介護疲れはそんなところに原因があると思える。

他人だから許せるし、我慢もする。
身内ならば見放す人もいるし、暴力・虐待に走る人もいるのも理解
出来ます。
でも、認知症はすぐに色々忘れてしまうし、覚えていられない。
だから、気にする事もないのだろう。

病だから。

認知症。脳が繰り出す不思議な病。
介護なんて出来ない。
専門的に学べば抜け道は見えるだろう。
りんずには、続けていける自信はない。
自分の親が認知症になったら、どうするだろう？
面倒をみるかもしれない。
仕事をして、どこかへ預けるかもしれない。

誰もが自分が一番大事。

でも、人の笑顔が自分の幸せになる事もある。
屈託のない認知症の人の笑顔。
そして沢山の経験を生き抜いた人の精神力・・・脱帽ものです。
また明日、笑顔が見られるように、私も笑顔でいるからね。

人へ迷惑をかけないように。
そして、人を助けられるように。
そして、笑顔のために。
そして、○斗のために。