2011年アシックス高速水着「タイプゼロ」はアレを改良
アシックスの競泳水着2011年モデルについて発表されていますので、取り上げようと思います。その名は「TOP IMPACT LINE TYPEZERO(トップインパクトラインタイプゼロ)」前作は「TOP IMPACT LINE[TYPE1](トップインパクトライン[タイプワン]」でしたが、その前までティーライナーという種類でタイプゼロXやタイプゼロST、タイプゼロやティーライナー(初代)がシリーズ化していましたので、トップインパクトラインもシリーズ化となっていくのかもしれないですね。このタイプゼロを一言でまとめると、「トップインパクトライン2010より股関節の可動性を高めた進化系競泳水着」だそうです。2011年1月からの主要大会に出場する選手に提供されると共に、1月下旬から全国のスポーツ用品店でも発売されるとなっています。ではどのような水着なのでしょうか。単純に図で見てみると一目瞭然だと思いましたので、男性用で比較してみました。女性用も同じ仕組みです。グレー部分は、「3CSKIN-H(ハードタイプの素材)※1」で、ブルー部分は「3CSKIN-S(ソフトタイプの素材)※2」で、どちらも強力な撥水機能を持っています。説明によると・・・『キック時における足の振り幅を分析し可動範囲の中点を割り出し、この中点を基準にした裁断、立体成型を施しています。前方に向かって角度が少し付いた水着形状になっており、股関節のスムーズな動きをサポートするほか、特に足を前に振り出した時の突っ張り感が軽減します。』『骨盤まわりに配置されている伸縮性が高い素材の範囲をトップインパクトラインより拡大するとともに、ななめ方向への伸びを促進するバイアス仕様にすることで伸張性をより高めて動きやすくしています。』説明が難しい…。あくまでイメージ的なものですが、「タイプゼロ」と「トップインパクトライン」を重ね合わせてみると分かりやすいかなって思ったので、ちょっとやってみました。薄くなったブルーの部分が2つの違いになります。太ももはキックをうつと、ブルーの部分がよく伸びるので突っ張り感を緩和するため、やわらかい素材を使っていますが、前作よりも位置を前方にすることでさらに良くなったということだと思います。ちなみに太ももの付け根よりすぐ下辺りは、3CSKIN-H(ハードタイプの素材)によりしっかり締め付けて筋肉をブレにくくしていることで、より強いキックがうてる仕組みになっているようです。つまり、付け根あたりは、キックのコアな部分なので、そこから繰り出される力の強さが上手く伝達されるように!という考えなのかなと私なりに理解しています。次に骨盤まわりですが、3CSKIN-S(ソフトタイプの素材)の面積が前作よりも大きく範囲が広がっていることが分かります。このような感じで解釈しましたが、今回のアシックス競泳水着では、大幅な変更ではなく、細かいところに配慮した改良版ということだと思いますので、価格はさほど変わらないだろうなぁって、調べてみ約千円~二千円ほどUPしていました。<価格比較>◎女子用レギュラータイプ(SS,S,SM,M,ML,L,O)・タイプゼロ(ALS516)…19,950円(19,000円)・トップインパクトライン(ALS512)…18,900円(18,000円)◎女子用スパッツタイプ(SS,S,SM,M,ML,L,O)・タイプゼロ(ALS517)…28,350円(27,000円)・トップインパクトライン(ALS513)…26,250円(25,000円)◎男子用スパッツタイプ(SS,S,M,L,O)・タイプゼロ(AMA517)…18,900円(18,000円)・トップインパクトライン(AMA513)…16,800円(16,000円)詳しいことは分かりませんが、この価格差については、機能性が若干よくなった事や新しい発想の●●を付属しての販売だからかなって思います。この●●は、すっごくよくできていますね♪ありそうでなかったものかもしれないです。これについてはまた次回・・・。※1<3Cスキン-H>(1)新基準のために開発された織物素材。従来ニット素材より約25%軽量化。(2)表面の撥水加工で流水抵抗が低減され、水を含みにくいので軽量感が持続する。(3)着圧が約40%高まり、水泳動作中の筋肉の揺れが抑制される。※2<3Cスキン-S>(1)新基準のために開発された織物素材。従来ニット素材より約65%軽量化。(2)表面の撥水加工で流水抵抗が低減され、水を含みにくいので軽量感が持続する。(3)3Cスキン-Hに比べ伸長率が約55%高くなっていることで、締め付けによって股関節の動きが妨げられにくく、キック時の可動性が向上。<関連リンク>アシックス「股関節の可動性を高めた競泳用水着を開発」