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カテゴリ:食物アレルギー
「卵は食べずにステロイド塗ってます」
「環境整備と殺菌消毒が必要です」 「・・・」 生後3ヵ月からアトピーの9才の女の子(IgE:1050、ダニ6、HD6、犬3、ヨモギ3、カンジダ2、カモガヤ2、杉2)。9年前に血液検査で卵アレルギーといわれてから、まったく検査はせずに、卵の除去とステロイド軟膏塗布をしておりました(残念!)。 良くならないので当科を受診しましたが、鼓膜と鼻粘膜と扁桃腺が真っ赤に腫れて、全身ガサガサカビだらけでした。 皮膚テストでは、(除去していた卵以外)すべて陽性。9年ぶりの血液検査では環境アレルゲンが高値でした。 アレルギーはずっと同じではありません。行進曲のようにどんどん進んで行きますので(アレルギーマーチ)、それに伴って、対症も変える必要があります。 アレルゲンは、食物→ダニ・ホコリ・ペット→花粉→カビ・細菌、と変化しますが、食物アレルゲンが大切なのは2才くらいまでです。2才過ぎると環境アレルゲンのほうが問題になりますので、IgE陽性の児は数値の上昇を食い止めることが必要です。 特に、カビや細菌に反応が出るのは、アレルギーマーチの終着駅ですので、かなり注意が必要です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年05月30日 17時25分17秒
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